ホテル管理システム(PMS)のまとめ・比較

ホテル管理システム(PMS)とは?

ホテル管理システム(PMS)とは、Property Management Systemの略語。ホテルや旅館などの宿泊施設の管理システムのことで、一般的には宿泊部門の管理システムを指す。宿泊予約や販売価格、残室数、料金清算といった客室に関する情報を一元管理できる仕組みが主な特徴。他にも、顧客管理や戦略構築のデータ分析、宿泊者ごとの予約経路やメッセージ(申し送り・注意事項)などを入力する機能があるため、集積されたデータを生かすことでスムーズな顧客対応や営業戦略に役立てることができる。

現在、シティホテルやビジネスホテル、大型リゾートホテルなどでは、ほぼ取り入れられており、多くのメーカーで開発されているシステムだ。近年では、外部の宿泊予約管理システムとPMSを連携させることにより、旅行会社やオンライントラベルエージェント(OTA)など、外部から入る予約を残室数に合わせて自動的に取り込むことができる。国内ホテルでは、「NEHOPS」というシステム、海外や外資系ホテルでは「OPERA」というシステムが最も主流。他にもメーカーから出ている製品があるので、それぞれの特徴を下記で説明していく。

ホテル管理システム(PMS)を比較

ホテル管理システムを取り扱う企業16社を検証。

HOTEL SMART(ホテルスマート)

ホテルチェーンから小規模宿泊施設まで、無人ホテルなど規模や運営形態に関わらずご利用可能な最新のクラウド型ホテルシステム(PMS)です。
単なる業務システムではなく、売上向上を目指すために設計されたPMSです。
また、「いいシステムも使いこなせなくては意味がない」という思想のもと設計された、誰にでも使いやすい先進的なデザイン性が特徴です。
宿泊予約の管理や売上・売掛管理はといったオプション販売によるアップセルの実現やリピート顧客獲得機能といった売上アップを目指せる機能も多数搭載。
また、オプションのスマートチェックイン機能によるチェックイン業務の非対面化・デジタル化も可能です。

(2024年6月3日時点の情報)

Check Inn(チェックイン)

「Check Inn」は、サイトコントローラー・PMS・自社予約システム一体型のオールインワンシステムです。システムを一つに統合することで、支配人が直面するITコストの増加やフロントマンが直面する管理画面の複雑性などの多くの課題に対処し、ホテル運営を効率的に行うことが可能になります。
PMS機能も標準で搭載。客室割り当て、領収書の発行など、ホテル運営に不可欠な機能を備えており、日常業務を大きく助けます。売上の日報・月報作成機能も備えており、経営上の重要な意思決定に役立つ情報を提供します。また、稼働率や売上の自動分析機能、スケジュール表示やレジカード発行など、様々な機能も利用可能です。

 

(2024年2月16日時点の情報)

Tabist PMS(タビストピーエムエス)

Tabist PMSは、2023年9月にローンチされたばかりの最新クラウド型PMSです。
これまで多方面から宿泊施設の集客&業務効率の最大化に取り組んできたソフトバンクグループのTabistが独自に開発したもので、現場スタッフのニーズを反映した超直感型のUIと、初期費用0円が特徴です。
現場研修や365日電話対応可能なサポートセンターなど、導入前後のサポートも充実。画面上のチャット機能では操作方法などお困りの点について、気軽に相談いただけます。
基本的な機能はもちろん、PMSに入力した在庫状況をサイトコントローラーを介して各OTAに反映させる2Way対応や、ダイナミックプライシングシステムとの連携も可能です。PMSを活用した業務効率化にとどまらず集客、売上の最大化を目指すためのパートナーとして伴走させていただきます。

 

(2023年11月29日時点の情報)

aipass(アイパス)

aipass(アイパス)は良い体験をつくるホテル管理システムです。簡単に操作できるPMS、多言語対応の宿泊ゲスト専用アプリ、省人化・無人化が実現するセルフチェックインを提供しています。
PMSは、分かりやすい画面で教育コストを削減できます。サイトコントローラー2way連携、客室自動アサイン、清掃管理、スマレジ連携など様々な省人化・無人化機能を搭載しています。
宿泊ゲスト専用アプリは、ゲストのスマホでスマートチェックイン、館内施設の時間予約、ルームサービスの注文、スマート決済まで完了します。施設専用アプリで旅ナカの販売促進やインバウンドの多言語対応が簡単に実現できます。
セルフチェックインは、スマホやタブレットを使い、非対面・非接触でチェックインを受付できます。ホテルの無人運営、有人施設のチェックイン効率化を実現できます。

 

(2023年9月14日時点の情報)

陣屋コネクト(ジンヤコネクト)

大規模ホテルから小規模旅館まで対応する旅館・ホテルシステムで、世界最高峰のCRMツールであるSalesforceプラットフォームを利用しています。リピーター獲得と収益力向上が期待でき、単なる業務効率化を超えた攻めの経営を行うことが可能です。
予約エンジンと旅館・ホテルシステムがセットで無料から使えます。お客様のスマートフォンを用いたセルフチェックインや注文などが行える「モバイルコンシェルジュ」による少人数での運営にも対応。自社で旅館を運営することで得た知見を活かし、日々新たな機能を開発しています。
導入にあたっては専任の担当者が課題のヒアリングから初期設定、導入後の活用まで徹底的にサポートします。

 

(2023年7月19日時点の情報)

Hotel Manager Series(ホテルマネージャーシリーズ)

フロント、バンケット、レストランのホテルの各部門の業務効率化のために生まれたユーコムのトータルホテルシステム(PMS)「ホテルマネージャーシリーズ」。
800以上の施設に導入されてきたシステムは、フルサービスに対応するラインナップを用意しつつ、コストパフォーマンスにも優れているのが大きな特徴。また、カスタマイズにも対応するため施設個別のニーズにも柔軟に対応する。サイトコントローラーや自動精算機など各種外部機能にも連携しているため、施設毎の要望に沿ったきめ細やかなシステム構成を組み上げることができる。導入方式は、オンプレミス型とクラウド型から施設の方針によって選択が可能。

Hotel Manager Seriesの詳細を見るHotel Manager Seriesのサイトを見る

 

(2022年11月1日時点の情報)

Dynalution(ダイナリューション)

ダイナテック株式会社が開発した、カスタマイズ・外部システム連携が豊富なホテルシステム。機能が豊富で施設様に合わせた運用が可能。さらに、外部システム連携ではセルフチェックイン端末やタブレット連動でチェックイン業務を時短し、宿泊の満足度を向上。レベニューマネジメントシステムとの連携では料金設定の時間を削減することができ、施設様のさらなる業務効率化をバックアップ。また、直近では国内9千万人以上のユーザーを持つLINEとの連携機能「D-Lipeat(ディーリピート)」をリリース。PMSとLINEを連携させることで、LINE通知メッセージを使い宿泊者に予約確認メッセージを送付。予約確認作業を省力化するとともに、予約確認から事前チェックイン(事前決済含む)に誘導することでフロント業務のDXを図ります。加えて、LINEの通知機能、メッセージ配信機能を活用し、友だちになった宿泊者向けの限定プランをご案内するなど、リピーター獲得につなげるCRM活動も同時に実現可能。

Dynalutionの詳細を見るDynalutionのサイトを見る

 

(2022年11月1日時点の情報)

DAYナビ(デイナビ)

大型リゾートホテルなどで客室清掃を請け負ってきたビルメンテンス業者が、長年の経験に基づき作り上げた、客室清掃の効率化に特化したアプリケーションです。スマートフォンやタブレット端末で空き室状況を確認して、移動や待ち時間の無駄を大幅に削減することができます。既存のホテルシステムの改修をせずに、ネットワークカメラなどを介して情報を取得することで、かんたんに清掃業務を効率化することができます。人手不足への対応や責任者の負担軽減に悩んでいる宿泊施設運営者、ビルメンテナンス業者のみなさまにおすすめのアプリケーションです。

(2022年5月23日時点の情報)

AirHost(エアホスト)

[サイトコントローラ・PMS・チェックイン・ブッキングエンジン] ホテル・旅館・ホステル・宿泊施設に必要な機能がすべて揃うオールインワン型ホテルシステムです。
業務の自動化・効率化に注力し、無人ホテルでの導入実績も数多くあります。1棟貸しの町屋からチェーンホテルまで運営形態問わず、複数の施設を1つのダッシュボードで管理することができます。
QR+スマホ+タブレットを組み合わせた旅行者向けアプリ「AirHost ONE」では、チェックインの非対面・非接触での対応はもちろん、食事時間の予約、ルームサービスやツアーの予約・販売等、旅をシームレスに満喫できるプラットフォームを構築し、宿泊施設の売上アップにつながります。

(2021年12月7日時点の情報)

Staysee(ステイシー)

「接客」に注力できる仕組み作りをシステムで応援したいという想いで、中・小規模の宿泊施設向けにホテルシステムサービスを提供しているステイシー株式会社。従来の宿泊管理システムのような初期導入コストをかけず、クラウド型のWebで完結するホテルシステムを提供することで、月額料金も安価にサービス提供を行っている。利用者が使いやすいシステム開発を行うため、温泉旅館やビジネスホテルの運営ノウハウを取り込んでいることが特徴で、サービス開始から3年ほどで既に約1,000施設が登録をしている。

(2021年12月7日時点の情報)

INCHARGE 7(インチャージ7)

JTBのグループ会社であるJTBビジネスイノベーターズが提供する、クラウド型のホテルシステム。旅館やホテルの宿泊部門に必要な宿泊予約、フロント会計の機能から、顧客管理機能、売掛管理機能、販売分析機能までが備わっている。多様な顧客ニーズに応じた機能選択が可能で全国400の施設で導入されている。

(2021年12月7日時点の情報)

NEHOPS(ネホップス)

NECが提供するクラウドタイプのホテルシステム。クラウド型の利用率では約7割を占める最大級のPMSだ。大型シティホテルから宿泊特化型ホテルまで、多様化するホテルの業態に柔軟に対応できるラインナップで、営業系システムから管理系システムまでトータルに取り揃えている。大規模なシティホテル、施設数の多い全国チェーンでの導入実績が豊富。

(2021年12月7日時点の情報)

GLOVIA(グロービア)

富士通が提供する、クラウドタイプのホテルシステム。ホテルや旅館の宿泊部門に必要な宿泊予約、フロントレセプション、フロント会計の機能から、顧客管理機能、売掛管理機能までが備わっている。ノンカスタマイズ・マルチテナント型の純粋なクラウドサービスのPMS市場においてトップシェアを誇る。

(2021年12月7日時点の情報)

TAP(タップ)

専業ベンダーとして30年以上の実績を誇る、株式会社TAPが提供するホテルシステム。利用企業ごとに独立したフルカスタマイズができる。フロントシステムから財務経理、マネージメント支援システムまで取り揃えており、TAPにサーバーを置くクラウド/ホスティングサービスの提供も行なっている。傾向機能要求の高いリゾートホテルに強く、リゾートホテルで高いシェアを獲得している。

(2021年12月7日時点の情報)

Wincal(ウィンカル)

USEN GROUPの株式会社ALMEXが提供するホテルシステム。ビジネスホテルや宿泊特化型ホテルでの利用を前提に、シンプルなインターフェースでフロント業務の負担軽減を目指し開発されている。ホテル内にサーバーを設置する「クライアントサーバー型」と、ALMEXデータセンターを利用した「クラウド型」を用意。自動精算機のシステムも構築しており、国内シェア約75%を誇る人気だ。

(2021年12月7日時点の情報)

OPERA Cloud Services(オペラクラウドサービス)

日本オラクル社が提供する、クラウドタイプのホテルシステム。外資系ホテルではトップシェアを誇り、世界中の40,000以上の施設が導入している。また、世界のホテルグループ上位10社中8社がOPERA製品を使用。ゲストのパーソナライズに沿ったプロファイル機能をもち、優れたおもてなしの提供が可能だ。時期や周辺環境に合わせて宿泊レートを設定することができ、収益の最大化を図れる。

(2021年12月7日時点の情報)

上記以外にも、日立システムズ、キャノンITソリューションズ、ナバックなどが主なベンダーとして挙げられる。

(HOTELIER編集部)


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