ホテルマネージメントジャパン、町工場とクラフトマンの体験価値を持つ「ホテル オリエンタルエクスプレス 東京蒲田」を開業
国内外の様々なホテルブランドの運営を手がける株式会社ホテルマネージメントジャパンは、2019年4月19日に「ホテル オリエンタルエクスプレス 東京蒲田」を開業することを発表した。運営は株式会社HMJインターナショナルが行う。
同社は、国内13ホテル、4,310室のホテルを運営するホテル経営会社。全国各地で「オリエンタル」「ヒルトン」「マリオット」「ホリデイ・イン」といった、国内外のホテルブランドのほか、東京ディズニーリゾート(R)パートナーホテルなど多種多様なホテル経営を行っている。
同ホテルのコンセプトは、「蒲田ならではの町工場を感じるホテル」、町工場やそこで働くクラフトマンの『体験価値を持つホテル』。「蒲田」に根差すことを目的に、ホテルのインテリアには町工場とコラボレーションしたスタイリッシュなデザインをアクセサリーに取り入れ、朝食ブッフェでは日本独自の食文化である、かつてクラフトマンが食べたであろう「お弁当」を詰める体験ができる、ノスタルジックとモダンが融合した『町工場体感ストーリー』を楽しむことができる。
建物は京浜急行線「京急蒲田」駅より徒歩3分の大田区南蒲田に所在。地上6階建の全158室で、ツインを中心にシングル、ダブル、トリプル、ユニバーサルと様々な客室タイプを用意する。
エントランスには、大田区蒲田の町工場で使用していた旋盤機をディスプレイ。ホテルの扉を開けた瞬間から”蒲田の町”を体感できるほか、 インテリアには町工場とコラボレーションしたスタイリッシュなデザインをサイン等に取り入れえる。また客室のヘッドボード・内装仕上げには針葉樹合板、ロビー天井や廊下には主に屋外に用いるエキスバンドメタルやガルバリウム鋼板など、通常屋内仕上げで使用しない工業素材を使用。
上記のほか、建物内には町工場シーンの写真や工場での生産物、実際に使用していた製造機械などを展示。日本の高度技術が生まれた過程や作っているクラフトマンのこだわりに触れられる。
朝食は、日本独自の食文化であり、かつてクラフトマンが食べたであろう「お弁当」を詰めるブッフェスタイル。このお弁当は、客室に持ち帰り食べることも可能だ。実は昭和初期まで日本一の海苔生産地として栄えた大田区は、海苔問屋の数はいまだ日本一。おにぎりやのり弁にして食べることもできるのは魅力だ。
また同ホテルのある大田区には、「蒲田温泉」をはじめ黒湯といわれる温泉が点在することから、温泉気分と日本文化を感じられるよう浴衣の貸出し(有料)も行う。そこに暮らす地元の方とコミュニケーションをとることで、宿泊者にとって思い出深い場所として蒲田の街を色濃く残すことが狙いだ。
地域の発信拠点となるべく、地域の歴史やつながりを大切にし、新しいホテル滞在の形を提案する同ホテル。羽田空港を擁する区として、今後は大田区観光情報センターをはじめ、大田観光協会、大田工業連合会青年部連絡協議会などと連携を図り、「昭和を感じる日本」として国内外からの来訪者に日本文化に触れてもらいながら大田区の魅力をアピールしていくという。
2018年に大田区内には、7月にナインアワーズの「ナインアワーズ蒲田」、8月にSQUEEZEの「Theatel Haneda(シアテル羽田)」、10月にHIS「変なホテル東京 羽田」と個性あふれるホテルが続々とオープンしている。また大田区は東京で唯一、特区民泊での宿泊施設運営ができることから、競争が激化しているエリア。そんな中、「体験価値を持つホテル」というコンセプトは、同ホテルにとって大きな強みとなるだろう。同ホテルと蒲田の街がこれから一層賑わっていくことを期待したい。
■「ホテル オリエンタルエクスプレス 東京蒲田」公式サイトはこちら(2019年1月18日公開予定)
【参照記事】
新しいホテル滞在の形、地域に染まる、町工場とクラフトマンの『体験価値を持つホテル』「 ホテル オリエンタルエクスプレス 東京蒲田 」2019年4月19日(金)に開業
(HOTELIER編集部)