2019年秋「日光 ふふ(仮称)」誕生。不動産大手のヒューリックと東武鉄道、日光活性化へ
不動産大手のヒューリックと東武鉄道は6月5日、2019年秋を目処に栃木県日光市に高級温泉旅館「日光 ふふ」(仮称)を開業すると発表した。東武鉄道が所有する「田母沢御用邸付属邸」の跡地をヒューリックが賃借し、一部出資する会社に運営委託をする方向だ。
旅館の延べ床面積は約3千平方メートルで、全22室の客室に露天風呂を備え、50平方メートル以上を確保した低層の旅館を建設。レストランやバー、大浴場も備えるという。料金は1泊2日で、1室あたり10万円以上(2名利用で1人5万円以上)を想定。ゲストに「最高級のこだわり」と「最高級の サービス」を提供する日本トップレベルの高級温泉旅館を目指し、主として、富裕層のシニアや外国観光客の獲得を狙う予定だ。
建設地は広さが約1万4千平方メートルあり、旧日光田母沢御用邸に隣接して付属邸があった場所だ。払い下げを受けた企業を東武鉄道が傘下に収め、06年まで「日光田母沢ホテル」を運営した後は更地になっていたという。
東武鉄道は、2016年にも、栃木県の名門リゾートホテルを手がける金谷ホテル(栃木県日光市)を買収しており、日光市内で「日光金谷ホテル」と「中禅寺金谷ホテル」の2軒のホテルを直営している。また、2020 年夏には、中禅寺湖畔において「ザ・リッツ・カールトン日光」を開業する予定だ。
ホテル開業以外にも、蒸気機関車(SL)の営業運転を復活したり、中禅寺湖の遊覧船を新造したりするなど、日光地区の魅力を高めようとしている。これらの施策で相乗効果を生み、訪日外国人観光客の動きに変化がつきそうだ。
【参照記事】
・日光に高級温泉旅館、2019年秋にオープン
・東武鉄道、名門「金谷ホテル」買収 訪日客に的
【参照リリース】
2019 年秋 日光田母沢 旧御用邸付属邸跡地に「日光 ふふ」(仮称)が誕生 東武鉄道とヒューリックが合意