森トラスト、熱海・箱根・奈良・沖縄など宿泊施設の再生事業盛ん、ラグジュアリーホテル開発も

不動産大手開発でホテル経営の森トラスト株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:伊達 美和子氏)は、静岡県熱海市の「山種寮」の土地・建物を取得し、ホテルを開発すると発表した。同グループが取り組む老舗旅館等再生事業の一環でのことだ。同物件は、実業家であり、日本初の日本画専門美術館の創設者である山崎種二氏の別邸で、1936年築。敷地内の和風庭園や自家源泉を活用し、外資系ラグジュアリーホテルの開発計画を進めていく。

同グループでは、日本固有の魅力を備えた土地において、世界の富裕層が求めるラグジュアリーホテルの開発を進めることで、「ラグジュアリーディスティネーション」を確立し、政府が掲げる成長戦略「未来投資戦略2017」の実現に貢献していく方針だ。

また、5月には箱根の高級老舗旅館「強羅環翠楼(ごうらかんすいろう)」(神奈川県箱根町)の土地・建物も取得した。同旅館は政界人や芸術に関わる文人墨客が数多く訪れるなど、箱根有数の老舗旅館で、当面は老朽化した施設の改修を進め、一層のサービス向上を目指し高級宿泊施設に再生するという。取得額は非公表。強羅環翠楼とは別の老舗旅館の再生も進めており、2020年ごろに開業予定だ。

森トラストは、東日本だけでなく西日本の宿泊施設の再生事業も盛んで、奈良公園西の日本庭園「吉城園」周辺の宿泊施設整備事業の優先交渉権も取得している。奈良県はインバウンドの増加を見込み、ホテル不足の解消につなげる考えだ。その他も、奈良市役所前で2020年の開業を見込んで、外資系高級ホテル「JWマリオット」を建設する計画がある。

さらに日本で1位2位を争う人気の観光地、沖縄でも、昨年12月28日付で恩納村冨着にある「シェラトン沖縄サンマリーナリゾート」と運営会社の「サンマリーナ・オペレーション」を、外資系ホテル会社イシン・ホテルズ・グループ(東京)から取得。本部町の瀬底島、宮古島の伊良部島にも新規ホテルの開発計画を進めている。

これほどにも宿泊施設の再生や整備事業などに注力している森トラストは、2017年3月期に過去最高の純利益を叩き出している。今後も、ホテル事業者の誘致に向けた交渉を加速させるというので、さらなる宿泊事業の成長が期待されるであろう。

【参照記事】
・森トラストが沖縄のリゾートホテル買収 新開発も検討
・熱海の別荘を取得し、高級ホテルを開発
・奈良公園西のホテル事業 森トラスト、優先交渉権
・森トラストが箱根の老舗旅館を取得、高級宿泊施設に再生
・森ビル純利益50%減 17年3月期、森トラストは最高
【コーポレートサイト】
森トラスト株式会社

(HOTELIER 編集部)


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