biid(ビード)、小豆島のシータイガーアイランドインの運営を受託、施設の再生・有効活用と事業継承へ
biid(ビード)株式会社は4月15日(月)、瀬戸内海の小豆島にある、ペットと泊まれるリゾートマリンホテル「シータイガーアイランドイン」の運営を受託し、施設の再生、有効活用と事業継承に着手したことを発表した。
biid(ビード)は、ビーチやマリーナといった海際に特化した施設運営と再生、有効活用に強みをもっている企業だ。マリーナやヨットハーバーに代表される海際や海上にある施設や不動産と船舶などの資産を有効活用することで再生、収益化することに特化した独自の事業ノウハウを活用し、神奈川県では湘南を満喫できる、『ちょっとヨットビーチマリーナ江ノ島』と都市型マリーナ『横浜港ボートパーク』、大阪では2014年4月に大阪市より民営化した『大阪北港マリーナ』といった海際施設を各地で運営すると同時に、海際の飲食店の運営、クルーザー、ボート、ウェアの販売、ヨットクラブ運営やシステム開発等のマリンレジャーを中心とした海に関わる様々なサービスの提供を行っている。
全国的に知名度があるだけでなく、瀬戸内国際芸術祭の開催などにより、近年世界的にも注目度のアップしている瀬戸内海(SETOUCHI)にある小豆島のシータイガーアイランドインの施設運営事業により、高い収益を得ることだけでなく、シータイガーアイランドインが過去の事例に続く再生有効活用、そして高齢化問題を抱えるプライベートマリーナの事業継承の成功実績として、独自ノウハウの成功事例を全国に発信することができるフラッグシップ施設となることを目指している。
また、『日本で一番クルーザーで訪れるお客の多い宿泊施設』をコンセプトに、顧客満足を高めることのできる小型ヨット、カヤック、SUP、ボート、釣り、バーベキューなどによる海の楽しみ方と癒しの提供による新しいライフスタイルの発信に注力していくという。
「シータイガーアイランドイン」は、瀬戸内海に浮かぶ小豆島の吉田湾内にて、プライベート利用のできる海域とプライベートビーチ、そして大型モーターボートを係留できる桟橋が設置されたマリーナ施設とバンガロー中心の宿泊施設のあるリゾート施設である。
昨年まで株式会社リゾートクラブシータイガーが瀬戸内海のクルーザーオーナーを対象に、5月から9月までの期間限定で桟橋にクルーザーを係留し宿泊するスタイルの宿泊事業と飲食事業を行っていた。このたびの業務提携により、今までのオペレーションを一新。従来の顧客層に加え、一般観光客やインバウンド観光客までを視野に入れた新たな顧客層の取り込みと、biidが得意とするマリーナ等海際施設の再生有効活用により、課題であった現経営陣の高齢化問題を解決し、その事業継承に取り組むことで更なる事業の拡大を目指す。
ビードは今年度、従来提供してきた本施設でのサービスのほか、運営の引き継ぎ、当面の期間の本格オープンを目指し、プレオープン期間を設定して運営を開始することを計画している。その後は今夏に本格オープンを目指し、順次従来のサービスに加え、「一般観光客、インバウンド観光客を対象とした宿泊プランの開始」「マリンスポーツ体験型観光事業」「会員制マリンスポーツクラブの開設」「一般観光客を対象とした飲食店事業」「クルーザーを利用した船上バーベキュー」といった、同施設の可能性を最大限に生かすことが期待できる事業を開始する予定だ。
また、同社は事業実施を目的とした新会社を設立し、再生、運営のオペレーションを後方支援するとともに、施設を活用したマリンスポーツの普及振興事業についても、他団体と共同で展開を予定している。また、“海で遊んで、濡れている海賊仲間がいても気にしない”“船長(ハーバーマスター)の言うことに絶対従う”などといった『海賊のおきて』と称したユニークなルールをプレオープン期間に設けているにも注目だ。
近年、訪日外国人増加によるインバウンドニーズが伸びている一方、宿泊施設の運営陣の高齢化や深刻な人手不足が進んでいる宿泊業界。最近では、人材サービスを展開する株式会社ビズリーチが事業承継M&Aプラットフォーム「ビズリーチ・サクシード」を立ち上げるなど、こうした業界の課題に対し様々な解決策を講じている。
このたびの業務提携により、施設の再生と事業継承がなされ、再び「シータイガーアイランドイン」が活気に溢れる場所になることを期待したい。
■「シータイガーアイランドイン」公式サイトはこちら
【参照記事】
biid(ビード)小豆島のシータイガーアイランドインの運営を受託 ~瀬戸内海のプライベートビーチと桟橋のある宿泊施設併設マリーナをマリンリゾート集客施設へ再生、有効活用と事業継承に着手~
(HOTELIER編集部)