訪日外国人向け無料SIMを提供するサービス、WAmazingとは?
WAmazing株式会社(本社:東京都港区、代表者:加藤 史子氏)が訪日外国人向けに提供するスマホ向けアプリサービス「WAmazing」が旅行者の注目を集めている。
同サービスは今年2月に提供開始されたもの。訪日外国人が日本国内で500MBまで無料で通信できるSIMと、専用アプリがセットになっている。アプリ内で宿泊施設やタクシー、観光サービスの予約をすることが可能だ。
利用者は、来日する2ヶ月前までにアプリをダウンロードし個人情報や日本での滞在期間、利用空港やクレジットカードの決済情報などを登録しておくと、空港の国際旅客到着ロビーそばに設置された専用受け取り機で無料SIMを受け取ることができる。現在、受け取り機は成田国際空港の第1~3ターミナルに計4台設置済み。夏までに中部国際空港セントレア、羽田空港への設置も完了する予定で、年内をめどに関西国際空港への設置も目指しているという。
現在は台湾、香港に居住する訪日旅行者のみへのサービス提供となっているが、アプリのダウンロード数はすでに2万超。同社代表の加藤氏によると、約6割のユーザーが無料SIMを利用しており、1日約100枚が使われているという。
無料SIMを利用できる期間は5日間。SIMカードの容量を追加したい場合や延長したい場合は、アプリ内での購入が可能で、500MBで999円、1GBで1,499円、1.5GBで1,999円となる。利用者の約1割が追加購入している。
収益は、ユーザーの通信料の追加購入や、アプリ内で検索や予約ができる宿泊施設や観光サービスなどへの送客手数料で成り立っている。同社は、2020年に訪日が予想される外国人旅行客4,000万人の8人に1人、500万ユーザーの利用を目標にしているということだ。今後の拡大から目が離せない。
【参照記事】
・訪日外国人に空港で無料SIMを提供「WAmazing」とは? ベンチャー発の注目サービス
・ 「WAmazing」は訪日外国人旅行者にとって“手の中の旅行エージェント”になる
(HOTELIER編集部)