HIS、「変なホテル」の都市部展開スタート。2018年度までに10施設新設予定
エイチ・アイ・エス(HIS)グループのホテル事業会社H.I.Sホテルホールディングスは、ロボットが接客する「変なホテル」の都市部展開をスタートする。
2018年度までに東京と大阪、京都、福岡に計10施設を新設予定。東京都内では、年内に和のテイストを取り入れた「変なホテル東京 西葛西」、18年2月にロビーにバーを設けた「変なホテル 銀座」、4月に浜松町、7月に赤坂と浅草橋、9月に羽田と、訪日客やビジネス客需要が見込める地域で新設する。地方では18年12月に博多、心斎橋北、心斎橋、19年3月に京都府内と順次オープンの予定。投資額は約250億円の見通し。
ホテルの規模は約100~200室となるが、フロントでは女性型ロボットが接客するなどし、100室規模であれば7人での運営が可能という。必要スタッフ数は通常の4分の1程度となり、それに伴い宿泊費も2人1室で1人7千円ほどに抑えることができる。
部屋にはhandy japanが提供する無料のレンタルスマートフォン「handy」、テレビのHDMI端子に差し込むと画面上でWebブラウジングが楽しめる米Googleの「Chromecast」、韓国LG Electronics製のクローゼット型衣類リフレッシュ機「LG styler」などの機器を導入して利便性を高め、リピーターの獲得も図っていく。
長崎県のハウステンボスや千葉県の東京ディズニーリゾート、愛知県のラグーナテンボスなどテーマパークの近隣で運営しているリゾート型の「変なホテル」が好評のHISだが、都市型ホテルの出店で事業拡大が更に加速する。ホテル業界における人手不足解消の1つのモデルとして存在感も高まりそうだ。
【参照記事】
・「変なホテル」東京や大阪にも HIS、10施設計画
・HIS「変なホテル」が東京進出 観光客がターゲット
(HOTELIER 編集部)