大和ハウス、都市型ホテル運営に参入。2020年までに大都市で10ホテル開業へ
大和ハウス工業(本社:大阪府大阪市、代表取締役社長:大野 直竹氏)は、2020年までに大都市に10の都市型ホテルを開業することを発表した。
同社はこれまでリゾートホテルとビジネスホテルを運営しているが、急増する訪日外国人や女性客を取り込むべく、新業態として家族向けのシティーホテルと女性の利用を意識したビジネスホテルの展開を始める。最大250億円を投資、土地や建物は借りて運営する予定で、1施設あたりの投資額は10~15億円に抑える。運営はリゾートホテルチェーン「ダイワロイヤルホテルズ」を展開する大和リゾート(本社:東京都江東区、代表取締役社長:柴山 良成氏)が担う。また、ロイヤルホテルなどの名前で主に観光地で運営しているホテルの大規模改修も進めるという。
ビジネスホテルはまず、18年4月に全150室を大阪・福島、同年5月に大阪・天満宮で全223室を開業。女性が楽しんで泊まることができるデザインやサービスにし、子会社が全国40ヶ所以上で運営するビジネスホテルチェーン「ダイワロイネットホテルズ」との差別化を図る。同8月には名古屋・納屋橋に全247室を、19年4月には名古屋・伏見にも全233室を開業予定だ。
シティーホテルの第1号は18年6月に全271室を京都駅から徒歩3分の場所に開業。客単価は2万円強となる予定で、1人1万円ほど加算すると宿泊できる専用ラウンジ付きの「クラブフロア」も設けるという。
大阪では、大阪新阪急ホテルやインターコンチネンタルホテル大阪など大型ホテルが複数軒を連ねる中、18年春にJR西日本が約400室、19年冬にヨドバシカメラが約1千室のホテルを開業する。名古屋ではJR西日本不動産開発が今年度末に120室を開業するなど、いずれも競争激化地域。自ブランドとの差別化のみならず、他社ブランドとの差別化が必至だ。
【参照】
都市型ホテルの運営に参入/大和リゾート
大和ハウス、20年までに10ホテル開業 250億円投資
(HOTELIER編集部)