高級化続く湯河原の宿泊施設。藤田観光、リゾートトラストなど富裕層向け新ホテル開業
神奈川県湯河原町で、宿泊施設の開業、改修が活発だ。会員制をはじめとした富裕層向けホテルの新築、官民ファンドによる老舗旅館の再生など話題は尽きない。
藤田観光株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役社長:瀬川 章氏)は、箱根小涌園ユネッサン隣に全150室全てに露天風呂を備えた「天悠」を4月20日にオープン。海外でも新規スタップを募集し、外国人客割合の10%程度増を見込みながら年間約11万人の宿泊を目指すという。同社ではさらに、箱根ホテル小涌園隣の「蓬莱園」に富裕層向け高級施設を計画している。詳細は夏までに明らかになる見込みだが、離れ形式を検討中だという。
リゾートトラスト株式会社(本社:愛知県名古屋市、代表取締役社長:伊藤 勝康氏)は、総事業費約263億円をかけて会員制リゾートホテル「エクシブ湯河原離宮」を3月31日に開業。会員権価格は612万円~3,799万円(税込)で、2017年2月末時点での販売進捗率は約59%だ。
横浜銀行は、官民ファンドの地域経済活性化支援機構(REVIC)と共同出資するファンド、「かながわ観光活性化ファンド」を通じ5億円を特別目的会社(SPC)に拠出。経営不振で10年以上前に休業していた老舗旅館「富士屋旅館」の再生に乗り出している。
他にも、株式会社リブ・マックス(本社:東京都新宿区、代表取締役:有山 憲氏)が「リブマックスリゾート箱根芦ノ湖」を4月20日にオープンしているほか、オリックス不動産株式会社(本社:東京都港区、社長:高橋 豊典氏)が「箱根・芦ノ湖 はなをり」を8月1日に、株式会社KANAYA RESORTS(本社:栃木県日光市、代表取締役社長:金谷 譲児氏)が小規模な高級ブランドとなる「KANAYA RESORT HAKONE」(仮)を夏に開業することを明らかにしており、湯河原エリアは活況だ。
【参照】
年間約11万人宿泊見込む 小涌園「天悠」がオープン
リゾートトラスト、会員制リゾートホテル「エクシブ湯河原離宮」を開業、デザインコンセプトは「琳派モダン」
「KANAYA RESORT HAKONE」(仮)神奈川県箱根町 2017 年夏 開業予定
(HOTELIER編集部)