スモールラグジュアリーホテル「MALIBU HOTEL」逗子に2020年3月開業、日本初上陸のレストランも
株式会社リビエラリゾートが展開するリゾート施設『リビエラ逗子マリーナ』内に、スモールラグジュアリーホテル「MALIBU HOTEL(マリブホテル)」と、日本初上陸のレストラン「MALIBU FARM(マリブファーム)」が2020年3月26日に開業することがわかった。
リビエラリゾートは『リビエラ逗子マリーナ』『リビエラシーボニアマリーナ』『下田ボートサービス』において、ハーバー運営や整備、ボート・ヨット販売を含めたマリーナ事業、スーパーヨット事業を神奈川県と静岡県で展開している。さらに、高級プレジャーボートのチャーター会員制クラブ『ザ・リビエラリゾートクラブ』の運営、リゾートマンションを中心とした不動産販売や管理事業を手掛け、神奈川県より葉山港の指定管理者も委託されている。
都内では、1989年創業の会員制スポーツクラブ『リビエラスポーツクラブ』を営み、健康維持と余暇の側面からウェルネスを提唱している。また、事業展開と同時に「リビエラ未来創りプロジェクト」を通して、国連の持続可能な開発目標(SDGs)を推進している。
神奈川県逗子市にあり古都・鎌倉から10分でアクセスできる『リビエラ逗子マリーナ』は、日本有数のマリーナとして1971年に誕生した。敷地面積は16.3万平方メートルで、ヨットハーバー、レストラン(3店舗)、バンケット(5会場)、マンション(9棟1,200室)、チャペル、テニスコート(4面)等の施設を有する。都心から約50分の近距離にあり、湘南の海に囲まれ大海原の向こうに富士山を望む抜群のロケーションを備え、ロケ地としても有名だ。現在「MALIBU HOTEL」と「MALIBU FARM」を新たに建設中で、開業を機に滞在型マリーナリゾートへ生まれ変わる。
湘南・鎌倉・三浦エリアには宿泊施設が少なく、国内外から多くの観光客を集めながらも日帰りが主で滞留時間が短く、地域の魅力を十分に体験できない。そうした中、『リビエラ逗子マリーナ』ではマリーナ、リゾートクラブ、ブライダル、レストラン・カフェ、スポーツ、スパ、リゾートマンション事業に加え、ホテル誕生を機に本格的な滞在型リゾートに生まれ変わることによって、地域活性化にも貢献する考えだ。加えて、災害時に電気自動車からホテルの照明やコンセントに電力が供給できる「V2B(Vehicle to building)」のシステムを導入した日本初のホテルとなり、エコロジーと防災にも配慮したホテルを目指している。
「MALIBU HOTEL」はスモールラグジュアリーをコンセプトに、全11室・50~93平方メートルの客室を備えた4階建てのホテルだ。全室スイートルームでツインベッドを用意し、ガーデンテラスまたはバルコニー付きとなり、全室から富士山を望むことができる。専用のアプローチやガーデンテラスを設えた「プライベート ヴィラ」では愛犬とも宿泊可能で、ペットも家族の一員というゲストにも自由度の高いリゾートステイを叶える。
ロサンゼルスのインテリアデザイナートップ20に選ばれる『ALEXANDER DESIGN(アレキサンダーデザイン)』のインテリア監修により、客室ごとに異なる眺望とスタイルの違う上質な空間は、テラスやバルコニーまで自由に使って寛げる。ルームサービスでは「MALIBU FARM」の料理を客室へ届けるほか、宿泊者のみが食べることのできる特別な日本料理のメニューを用意し、客室に併設したガーデンテラスやバルコニーでも食べることができる。
「MALIBU FARM」は、セレブのビーチハウスが建ち並ぶ L.A.屈指の景勝地・マリブでセレブに人気を誇る「FRESH,ORGANIC,LOCAL」がコンセプトのオーガニックレストランだ。アメリカ国内には4店舗構え、今回の『リビエラ逗子マリーナ』への誘致は、アメリカ国外初進出かつ日本初上陸となる。オーナーシェフのヘレン・ヘンダーソン氏が提供する料理は、厳選した素材の美味しさが際立ち身体にも優しいと評判だ。海外セレブをはじめ、地元の住民のみならず観光客にも人気を博し、アメリカに展開する6店舗では長蛇の列ができるほどだという。
『リビエラ逗子マリーナ』内の「MALIBU FARM」では現地のレシピを軸に、地元鎌倉の新鮮野菜や相模湾の魚介類を使用した日本限定メニューも登場する。現地でも人気の「ブラータチーズとフルーツのサラダ」や、日本限定のスペシャルレシピ「クラムチャウダー マリブファームスタイル」なども提供する。
このほか、ホテルにはレストランやバー、クルージングやフィッシングといったアクティビティ、その瞬間その場所でなければできない特別なプラン「プライベートセッティング」、スパも用意している。「CLAYD SPA in MALIBU HOTEL(クレイド スパ イン マリブホテル)」では、日本初となる食事とクレイドスパが融合したプランを提供する。アメリカ西海岸の砂漠地帯の地中深くから採掘される、純粋な天然ミネラル豊富な 「CLAYD」のクレイを用いて、無農薬原料や製法など素材にまでこだわったここでしか体験できないスパだ。スーパーフードやヘルシーフードを活かした食とコラボレーションしたプランも提供するという。
神奈川県によると2018年の延べ観光客数は2億26万人で、このうち91.1%にあたる1億8,235万人が日帰り客だ。「MALIBU HOTEL」が開業するエリアに注目すると、鎌倉を含む湘南地域は日帰り客5,121.1万人・宿泊客119.7万人、三浦半島地域は日帰り客1,562.9万人・宿泊客112.5万人である。
同県では、2015年度から2019年度までの5年間を対象とした『神奈川県まち・ひと・しごと創生総合戦略』を策定している。この戦略の具体的な施策のひとつである「地域資源を活用した魅力づくり」の中で、三浦半島における宿泊型観光の推進に取り組むとしている。その立地を活かしたアクティビティも楽しめ、ホテルでの滞在も充実している「MALIBU HOTEL」は、同県の取り組みに寄与できるのではないだろうか。日本初上陸のレストランやスパも併設し、美と健康に敏感なゲストも多く訪れる施設になりそうだ。
■「MALIBU HOTEL」公式サイトはこちら。
【参照記事】
・リビエラ逗子マリーナにラグジュアリーホテル『MALIBU HOTEL』と日本初上陸レストラン『MALIBU FARM』が2020年3月26日(木)に同時開業
・ロサンゼルスのセレブ御用達のオーガニックレストラン『MALIBU FARM』が2019年秋に日本初上陸 全室スイートの『MALIBU HOTEL』が逗子マリーナに誕生
【参照サイト】
・神奈川県|平成30年入込観光客調査
・神奈川県|地方創生
(HOTELIER 編集部)