エフスタイル、宿泊施設と飲食店・観光地を繋ぐ日本初のサービス「STAY+」の本格展開開始

インバウンド向けサービス事業などを展開する株式会社エフスタイルは2020年1月30日、宿泊施設と飲食店・観光地を繋ぎインバウンド業務を支援する日本初のサービス『STAY+(ステイプラス)』の本格展開に着手することを発表した。

観光庁が2020年1月17日に発表した「2019年 訪日外国人消費動向調査(速報)」によると、旅行消費額は4兆8,113億円で、一人当たりの支出は15万8,000円だった。その内訳は買い物34.6%、宿泊費29.4%、飲食費21.6%の順である。なかでも2020年は、ホテルや旅館などの宿泊施設の需要が増える傾向にあると予想されている。しかし、ホテル業界の人手不足が深刻化しており、厚生労働省が『職業安定業務統計』を元に作成した「宿泊分野における有効求人倍率(平成29年度)」によると、2017年度の宿泊分野の有効求人倍率は6.15倍だ。全職業合計の1.38倍と比較してもかなり高い数字である。

そこで同社は、観光消費の活性化による地方創生と幅広い日本産業の成長に寄与する目的で、試行錯誤をしながら『STAY+』のサービス開発に着手し、2019年7月より都内の一部ホテルで実証実験を開始した。ホテルの宿泊者向けに“周辺の散策やグルメ情報”など、一般的なトラベルガイドとは異なる地域密着の情報を体感できるカード型トラベルガイド「STAY+CARD」と連携する独自取材情報による「STAY+MEDIA」のβ版リリース成功を受け、2020年4月より東京都23区中心部から段階的にエリアを拡大していく予定だ。

『STAY+』は、ホテルや旅館をはじめとする宿泊施設の業務効率化や、飲食店舗への観光客の送客をサポートする。地元密着型の情報をカード化したトラベルガイド「STAY+CARD」は、スマートフォンでQRコードを読み取るだけで、地域の飲食店や観光地などの情報を手軽に取得可能だ。ホテルスタッフは、多言語を駆使することなくスムーズに案内する事が可能となり、アテンド業務の所要時間を大幅に短縮することができる。さらに、独自取材で得たオリジナルコンテンツと、思わず手に取りたくなるデザインの美しさは旅の思い出にも最適だ。一般的な旅行誌にはない手軽さと利便性を備えた進化系トラベルメディアとして、利用したゲストより高い評価を得ているという。

【「STAY+CARD」の特長】

・宿泊施設内の目立つ場所で配布
・専用スタンドにより、情報整理された状態で配布
・スマホでQRコードを読み込むことで、店舗の詳細情報を確認できる
※ブランドイメージに合わせた、ホテル独自の什器及びカードホルダーもカスタマイズ可能。実用性を持ちながら、ホテルのブランディングにも活用できる。

【「STAY+MEDIA」店舗の詳細情報例】

写真、店名、ホテルからの距離、価格帯、混雑情報(時間別の混雑度掲載)、DECKへ追加ボタン、席数(子どもが可能かどうか)、禁煙・喫煙、予約、支払方法、多言語対応、おすすめの理由、メニュー写真(一部)、内観写真、対応:ベジタリアン・ヴィーガン・グルテンフリー・ムスリム・アレルギーなど
※日本語・英語・簡体語・繁体語の4言語に対応。

同サービスには、人工知能(AI)が人間に代わり顧客と会話を行う機器「STAY+AIコンシェルジュ」もある。室内に設置された端末または持っているスマートフォンでアクセスすることで、24時間365日いつでも対応してほしい内容をAIコンシェルジュが代行し、ゲストの言葉を瞬時に判別・理解し質問に回答する。

【「STAY+AIコンシェルジュ」対応例】
・周辺情報(観光情報、イベント情報、店舗・施設予約、交通手段情報、天気予報)
・館内対応(レストラン・売店情報など、お客様からの質問(AIが対応できない時間は多言語対応の人員が電話対応)、交通手段情報など)
※サービスは今後も増えていく予定。

飲食店や観光スポットの情報にいつでもアクセスできる「STAY+CARD」は、旅をより一層楽しくしてくれるだろう。旅行者のニーズごとに気になるカードを手に取ることができ、旅の思い出として残しておけるのも嬉しいポイントだ。「STAY+MEDIA」は4言語に対応し、宿泊施設にとっても案内に苦戦することなく旅行者へ地域の情報を提供できる。またAIコンシェルジュも省人化・業務効率化を後押しし、人手不足に悩む宿泊業界に貢献できるだろう。

JTBの調査によると、訪日外国人が日本到着後に集めた情報の上位3つは「地図、市内MAP」「レストランや飲食店」「観光地や都市のみどころ」となった。JTBは「地元の「日本の文化体験」や「見どころ」の案内など、インターネット上では十分に紹介されていないものについても、多くの旅行者が訪日後に情報を求めようとしています」と述べており、地域に密着した情報を提供する『STAY+』はこうしたニーズにも応えられそうだ。

同社は「これからも先端テクノロジーを活用した情報配信サービス基盤と魅力ある日本の良さをコンテンツとして形づくり、発信していきます」と述べている。2019年12月に総額6,000万円の資金調達をしており、今後の事業展開と『STAY+』のサービス拡充に期待したい。

■「STAY+」詳細はこちら

【参照記事】
ググる必要なし!旅行者の旅ナカプランをホテル起点で提案 日本初!宿泊施設と飲食店とを繋ぎ、インバウンド業務を支援する新サービス「STAY+(ステイプラス)」をまもなく本格始動
【参照サイト】
・株式会社エフスタイル
・インバウンド 市場動向 2020 タイからの訪日旅客3人にひとりは利用する「観光案内所」

(HOTELIER 編集部)


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