「TL-リンカーン」が国内外の専門性の高い旅行事業を展開するT-LIFEホールディングスと連携開始
株式会社シーナッツが提供する宿泊施設の予約・販売管理システム『TL-リンカーン』が、新たな対応販売先としてT-LIFEホールディングス株式会社と2019年9月19日より連携を開始した。
T-LIFEホールディングスは傘下の株式会社タビックスジャパンなど4社、IAJグループ3社の計7社からなり、若年層・出張層・ファミリー層・シニア層・インバウンドなど、様々なユーザーに向けて旅行商品を展開している企業だ。
株式会社タビックスジャパンは、全国53支店・海外1社を展開している。主に新聞折込を中心とした募集型と営業マンによる受注型の旅行を取り扱い、全国各地で国内外の添乗員付きツアーを企画している。東日観光株式会社では訪日旅行や視察旅行、バリアフリーや宗教法人関連など専門性の高い商品やサービスを提供し、特に千葉県で多くの実績を持つ。
また、トラベルイン株式会社では、スキー等若年層向けの募集型旅行をパンフレットやWEBで販売している。若年層でも参加しやすいよう低価格から幅広い品揃えを用意し、首都圏では鉄道系の旅行会社を中心に500店舗以上で商品を販売している。株式会社湯旅は修学旅行や林間学校、合宿やバス送迎、職員旅行など多様な分野で学校に関する旅行を取り扱っている。特に埼玉県内においては例年400校以上の取引実績があるという。
加えて「IAJグループ」のインターアビエーション・ジャパン株式会社、株式会社ジャパン・エア・トラベル・マーケティング、インターロジスティックス・ジャパン株式会社の3社は、主にチャーター便等を使った訪日旅行を販売している。
これらグループ会社をもつT-LIFEホールディングスは、グループ内の仕入機能・商品造成機能を集約し、宿泊施設への送客拡大や効率的な清算への取り組みを行っている。グループ各社がJRや各航空会社やバス会社のアクセスを駆使し、専門性の高い旅行事業(募集型・受注型・教育旅行・ビジネスイベント・バリアフリー旅行等)をユーザーへ提供できるよう、グループの中核として新しい商品やサービスの開発・提供に取り組んでいる。
この度の『TL-リンカーン』とT-LIFEホールディングスの連携開始により、宿泊施設はT-LIFEホールディングス傘下の4社への在庫提供が可能になり、さらに将来的にはIAJグループ3社へも販売を拡大することができるという。また、他の販売先と共有を行うことで、手間の無い販路拡大による稼働率向上が見込める。
シーナッツはこれまでも多くの企業と連携し、宿泊施設がスムーズに集客を行えるよう『TL-リンカーン』のサービスを拡充してきた。最近は特に海外からの集客を強化する動きが見られる。
2019年2月、アジア全域・東南アジア・オセアニア・オーストラリア・中米・南米など、世界40カ国以上670社からの訪日客を送客しているインバウンド・オペレーターの日本ワールドエンタープライズ株式会社と連携を開始した。5月には、アラブ首長国連邦ドバイに本社を置くグローバルホールセラーであるDESTINATIONS OF THE WORLD DMCCのシステム『DOTW』と、『TL-リンカーン』の「共通在庫サービス」を利用した在庫連携を開始した。DESTINATIONS OF THE WORLD DMCCは、中近東をはじめ欧米豪、アジア全域で契約業務・販売業務を展開している企業である。
7月には、旅行予約サイト『JTRweb』を運営するJTRと連携を開始した。JTRは東アジアの中国・香港・マカオ・台湾・韓国、東南アジア、欧米の3,000軒以上の旅行会社と提携し、独自のプラットフォームにて24時間予約が可能なサービスを通し世界各地の旅行者に商品を提供している企業である。また同月、バルセロナに本社を置き、ヨーロッパや南米をはじめ世界中からの集客実績があるHotusa Groupと連携を開始している。「共通在庫サービス」を使って作成した部屋タイプやプランを流用することで、Hotusa Groupに販売することが可能となった。
8月には、アリババグループが提供する中国人向け旅行商品プラットフォーム『Fliggy(フリギー)』と連携を開始した。『Fliggy』は世界で60万軒以上の宿泊施設、8,000軒以上の観光施設、400社以上の航空会社・チケット販売代理店と提携し、各国・地域のパートナーとともに新たな旅先の開拓と観光客誘致に取り組んでいる。連携により、中国からの集客を本格的に強化したい宿泊施設は「共通在庫サービス」を使って作成した英語の部屋タイプやプランを流用することで、『Fliggy』を通して集客をすることが可能となった。
『TL-リンカーン』は旅行会社とネット販売からの通知を一元管理し、残室・料金調整が一括でできることに加え、対応販売先は旅行会社・ネット予約サイト・予約エンジンなど多岐にわたる。また「共通在庫サービス」は、宿泊施設が『TL-リンカーン』上に直接登録した残室や料金情報を各販売先が取得できるインターフェースであり、各販売先は管理画面を持たなくても在庫の取得が可能だ。加えて、『TL-リンカーン』上の在庫数を確認して販売される仕組みのため、宿泊施設においてはオーバーブックの可能性を低減することができる。
どの宿泊施設も集客に力を入れているが、複数の予約サイトに掲載していることでオーバーブッキングが生じるリスクは高くなる。世界各国からの集客を強化したい宿泊施設にとって、手間がかからずリスクの低減が可能な『TL-リンカーン』は相性の良いサービスと言えるだろう。シーナッツが今後どのようなサービスと連携し、販路拡大に寄与していくか注目したい。
■「TL-リンカーン」の詳細はこちら。
■「共通在庫サービス」の詳細はこちら。
【参照記事】
・宿泊施設の予約・販売管理システム『TL-リンカーン』、 幅広い客層を持つT-LIFEホールディングスと新たに連携開始
・宿泊施設の予約・販売管理システム『TL-リンカーン』が新たに 日本ワールドエンタープライズと連携開始
・シーナッツが「DESTINATIONS OF THE WORLD DMCC」と 共通在庫サービスを利用した在庫連携を開始
・『TL-リンカーン』が新たにJTR WEB JAPANと連携開始
・『TL-リンカーン』が新たにHotusa Groupと連携開始
・『TL-リンカーン』、アリババ株式会社の「Fliggy」と連携開始
【参照サイト】
T-LIFEホールディングス株式会社|グループ会社
(HOTELIER 編集部)