妙高でオーダーシステム『Putmenu』を活用、インバウンド対策とキャッシュレス対策で消費拡大目指す

2019年3月6日、プットメニュー株式会社と株式会社ジャパンデザインが、新潟県・妙高にてさまざまな業種と共に街全体の観光活性化を図っている妙高版DMO・一般社団法人妙高ツーリズムマネージメントと連携し、妙高のあらゆる観光シーンにおいて“街ごとキャッシュレス化”を推進していくことを発表した。

プットメニューは、利用者のスマートフォンを使って注文・支払いができる12言語対応のオーダーシステム『Putmenu』を提供している。訪日外国人の不満で常に挙げられる「多言語表示の少なさ」「コミュニケーションがとれない」「クレジットカード利用可能場所の少なさ」に対し、「インバウンド対策」「キャッシュレス対策」の両方を解決できる。また利用者は、観光シーンのあらゆる商品の選択と支払いをスマートフォンで行い、待ち時間なく商品の受け取りができるようになる利便性も期待できる。

ジャパンデザインは、環境省・内閣府・総務省・経済産業省・観光庁の後援で観光地の活性化プロジェクトを実施している『温泉総選挙』の運営事務局だ。『温泉総選挙』は、温泉地の活性化推進を目的とした、全国民参加型の地域活性化プロジェクトである。趣旨に賛同した全国の温泉地がその魅力をアピールするため、9部門のうち1部門を選択しエントリーしている。

妙高ツーリズムマネージメントは、年々増えるインバウンド客へのキャッシュレス対策は大きな課題であると考えていた。このたび『Putmenu』と『温泉総選挙』が連携を図り、妙高に訪れる国内外の観光客に対して「インバウンド対策」と「キャッシュレス対策」を同時に実施し、観光シーンでの消費拡大を目指す。

具体的な導入先は、妙高エリア内のスキー場やその周辺にある飲食店舗・道の駅・各宿泊施設・交通機関などを、妙高ツーリズムマネジメントと連携し拡大していく。この施策を旅行者にアピールするため、駅や宿泊施設など街全体で告知し、国内外の観光客に対するサービス向上を図り観光客の消費を促す考えだ。

『Putmenu』は街の交通シーンにおいても利便性が高い。観光地周遊券を購入しアプリ上で時限式チケットを表示することで、利用者の利便性だけでなく、事業者のチケット発見を削減することが可能だ。スキー場ではリフト券・レンタル・各飲食店など、全ての消費に対して現金を持ち歩くことなく、行列に並ぶことのない体験を提供する。

街の旅館や飲食店では、訪日客のさまざまな疑問(商品内容・アレルギー・ハラル・ヴィーガン・決済方法)に対して、全ての国の観光客に同一の情報を正確に提供できるようになる。スタッフも、高度な言語スキルを必要としないコミュニケーションを観光客と気軽に交わすことができる。

お土産店では24時間注文を受け付けることが可能となり、観光客が帰る際にまとめて受け取れる利便性を提供できる。全ての注文・決済はオンラインで行われるため、注文・お会計に関わる時間削減が可能だ。これにより人的生産性が向上し、慢性的な人手不足対策にも効果を発揮する。

注文には位置情報IoTセンサーを利用しており、利用者は観光地・施設・テーブルなどその場所にいないとこれらの体験ができない。言い換えると、そこに居るからこそ受けられる“特別な体験”を提供できるようになる。位置情報はGPSを利用した広域からビーコンを使った空間、数センチ範囲の局所空間までの識別、コンテンツ出し分けが可能だ。これらの制御は、日本・アメリカ・中国・韓国・イギリスなど世界9カ国で特許を取得している。

プットメニューは「『Putmenu』を利用することでこれらのオーダー・消費体験と位置情報を組み合わせることができ、利用者の観光地での体験経路、消費傾向を把握することが可能になり、観光地DMOはこれらの情報をマーケティング活用し、更なる観光地活性化に活用することができます」としている。

妙高エリアには8つのスキー場があり、豊富な積雪量や雪質の良さから外国人旅行客からも人気が高いという。2015年度~2019年度の5年間に計画している「第2次妙高市観光振興計画」では、2013年冬季に1万9,570人だった外国人観光客を、2019年に3万人にする目標を立てている。さらに、ホワイトシーズンだけでなくグリーンシーズンも外国人観光客を誘客するため、観光ニーズを把握し、効果的なプロモーション活動に取り組む方針だ。

また、政府はキャッスレス化を推進しており、2020年までに外国人が訪れる主要商業施設・宿泊施設・観光スポットにて「100%のクレジットカード決済対応」および「100%の決済端末のIC対応」を実現したい考えだ。妙高エリアでの『Putmenu』活用により、様々なシーンでキャッシュレス化が図れることに加え、外国人観光客への対応強化や地域経済活性化に繋がっていくだろう。

■「Putmenu」公式サイトはこちら

【参照記事】
街ごとキャッシュレス企画第一弾!妙高が「街ごとキャッシュレス化」を推進!キャッシュレス対策とインバウンド対策を同時に実施し観光促進
【参照サイト】
・第2次妙高市観光振興計画
・日本再興戦略 2016―第4次産業革命に向けて―

(HOTELIER 編集部)


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