タンスのゲン、ホテルなど法人向けの通販サイト「GENtoB タンスのゲンBUSINESS」の立ち上げを発表
2019年3月12日、家具・寝具・家電の通販事業を展開するタンスのゲン株式会社が、ホテルや民泊事業者、寮運営の事業者などに向けたBtoBサイト『GENtoB タンスのゲンBUSINESS』を立ち上げたことを発表した。
タンスのゲンは1964年に家具メーカーとして創業した。時代の変化に合わせ、2002年からインターネットでの家具・寝具・家電の通信販売を開始し、BtoCで商品を販売している。個人客に愛用されている一方、同社が運営するWEBサイトはtoC向けの商材・販売に特化したため、法人客からは注文がしづらいという声が多数あったという。そこで、法人客が使いやすい環境を作ることを目的に『GENtoB タンスのゲンBUSINESS』を立ち上げた。同社のBtoC向けノウハウを活かし、通常商品なら一般的な問屋での注文よりも非常に安く在庫を確保できるという。
同社はインターネット専売のため、より高品質でデザインの良い商品を安く提供し続けることができると考えている。購入しやすい価格・高品質・デザインの良い商品を届けるため、品揃えの多くがPB商品だ。商品は、新規取引の段階から工場監査を行い優良と認定した工場でのみ生産している。同社の品質管理担当スタッフが定期的に工場を訪問し、取引先の監査・指導を行っているという。2017年からは中国・上海に現地法人を立ち上げ、体制を一層強化した。
また、新商品は社内・工場の双方で検討を重ねた上で商品化している。見た目・使用感・安全性への検討とその記録を行い、社内品質規定に基づき第三者機関での検査も実施する。生産時には企画意図を理解したスタッフが必ず立ち合い、現地で検品・指導を行うという。
入荷時には予定の商品が正しく納入されたか、梱包に間違いがないか、破損・水濡れがないかなどをチェックし、問題があれば即時対応を行う。定期的に工場に事前連絡をせずに、入荷後の製品を第三者機関で精密検査することで、工場のサイレントチェンジを防ぐ取り組みも行っている。また、利用客からの意見は即時共有し対応を行い、起こった問題に対して原因を追求・改善した後、商品改善レポートを作成して社内に掲示しているという。
『GENtoB タンスのゲンBUSINESS』では、2,000点以上の商品を自社倉庫で管理している。さらに自社で受注対応・伝票発行・出荷業務を一元管理しており、在庫がある商品は1~5営業日以内の出荷が可能だ。同サービスの取扱品目は家具・寝具・家電・アウトドア用品・ペット用品・ベビー用品。届け先は法人・事務所・倉庫など「受取人のいる届け先」限定である。再配達をしなくてよいため、その浮いた経費を価格に還元するという。また、店内全品送料無料(北海道・沖縄・離島を除く)で、分かりやすい料金体系となっている。
クレジットカード・銀行前払い・コンビニ(番号端末式)・銀行ATM・ネットバンキング決済など、豊富な決済方法に対応している。法人向けに、10万円以上の注文で利用可能な“末締め”ができる後払い決済サービス『Paid(ペイド)』も導入しており、機能面の拡充も行った。
さらに、一般商品に3カ月の保証期間を設けており、商品によっては、より長期の保証を行うものもある。通常使用で生じた不具合については、無償で新しい商品に交換するという。同サービスではコンテナ単位で商品を仕入れ在庫を確保しており、大量注文にも対応可能だ。見積もりや別注の相談、大量納品などに対応する専門スタッフを設けている。例えば寝具では、スリープアドバイザーによる無料相談で細かい要望にも対応するという。
客室の印象を決める重要な要素の家具は、客室数が多いほど必要な数も増えていくため、宿泊施設運営にとって大きな投資の一つと言える。また、その宿泊施設がファミリー向け・ビジネス向け・外国人向け、少人数・大人数のどれかで、どのようなデザイン・大きさの家具や寝具を揃えるべきかも変わってくる。同サービスは別注や大量納品にも対応しており、宿泊施設に適したものを揃えることができる。
近年は宿泊施設運営に異業種からの参入も増えてきているが、宿泊業を手掛けている企業に比べて家具メーカーとの接点がないと考えられる。高品質で購入しやすい価格の家具を注文できる同サービスを活用すれば、初期投資を抑えつつデザイン性の高い客室を設けることができるだろう。
■「GENtoB タンスのゲンBUSINESS」公式サイトはこちら。
【参照記事】
ホテル・民泊・寮 事業者様向けのBtoBサイト「タンスのゲンBUSINESS」立ち上げました
(HOTELIER 編集部)