トラベルデータコープ『ADARA(アダラ)』にトラベルブックとFAST TRAINが参加、より高度なターゲティング広告が可能に
トラベルデータコープの『ADARA(アダラ)』(アダラ・ジャパン株式会社)は2019年3月27日、ホテルをはじめレンタカーや高速バスなど旅行商品の料金比較機能(メタサーチ)を提供する旅行情報サイト『Travel Book(トラベルブック)』を運営するトラベルブック株式会社と、英語圏ネイティブ視点満載の観光・生活情報サイトを運営するFAST TRAIN JAPAN(ファストトレイン合同会社)の2社とデータパートナーシップ契約を提携したと発表した。
『ADARA』は、旅行者の行動パターン、傾向、行動に関する ユニークなデータを提供する、グローバルトラベルデータコープ(Data Co-op)だ。データコープ(Data Co-op)とは、企業間で互いのデータを共同利用することでデータから得られる価値を高めていこうとする取り組みのことである。
同社は200社以上の世界的なトップトラベルブランドから、10億以上の旅行者プロファイルデータを安心かつ安全な方法で収集し、旅行顧客の行動パターンや購買傾向を分析。これにより、1社(自社)では把握できない旅行顕在層へのリーチを実現でき、精度の高い旅行顧客向けターゲティング広告および分析ツールを提供がすることが可能。
また、マーケティング活動の立案に必要な分析に対し、単独では必要なデータ量や要素が不足していた場合でも、データコープを活用し複数の他社のデータによって補完することで、「最適な潜在顧客」に「最適なタイミング」でアプローチすることができる。
提携先である『Travel Book(トラベルブック)』は、ホテルや航空券の予約から旅行先周辺の観光情報まで、トータルにカバーする旅行送客プラットフォームだ。日本マーケットに特化した航空券、ホテルの検索データを保持する同社との提携により、ADARAは日本マーケットの旅行検索データの強化を図る。
さらに、日本の現状をスムーズに英語で発信することを目的として始まったファストトレインは、英語圏ネイティブ視点満載の東京観光・生活情報サイト「Tokyo Cheapo」、日本観光・生活情報サイト「Japan Cheapo」、そしてロンドンの観光情報サイト「London Cheapo」を運営している。これらの読者データを持つ同社との提携により、日本へのインバウンド旅行者に関するデータが今後更に増えることが期待できる。
このたびの提携により、ADARAが現在持つ約7.5億以上の月間ユニークユーザー(うち日本の旅行顧客は月間4,800万ユニークユーザー)が一層増加し、より信頼性と精度の高いトラベルデータをベースにしたソリューションの提供が可能となる。
ADARAは訪日外国人旅行(インバウンド・ツーリズム)が増加し続ける日本において、事業および組織を拡大を図っており、2020年に向けて、日本におけるデータパートナーの拡充によるトラベルデータコープの価値向上と、旅行者向けのプロモーション支援の拡充を目指すという。
自社だけでなく、他社のデータを加えることで、より信頼性と精度の高い分析結果が得られ、データの価値を高めるデータコープ。今後もインバウンドニーズが高まっていく日本では、こうしたデータコープを活用することがターゲティング広告で高い効果を発揮し、観光・宿泊事業が一層盛り上がっていくことを期待したい。
■『ADARA(アダラ)』公式サイトはこちら
■『Travel Book(トラベルブック)』公式サイトはこちら
■「Tokyo Cheapo」公式サイトはこちら
【参照記事】
世界の旅行顧客のデータに特化したプラットフォーム、ADARA(アダラ)にTravel Book(トラベルブック)とFAST TRAIN(ファストトレイン)が参加
(HOTELIER編集部)