サムティグループ、ホテル宿泊料金の価格設定にAIを活用。顧客の声をスピーディーに運営に取り込み、サービス向上へ

総合不動産事業のサムティ株式会社は2019年1月22日、グループ会社である株式会社サン・トーアが運営する4棟のホテルについて、メトロエンジン株式会社が提供するレベニューマネジメントツール『メトロエンジン』を導入することを発表した。

同グループは、2018年9月に策定した新中期経営計画「サムティ強靭化計画」において、ホテル事業の強化を重点戦略の一つとして設定。今回はその一環として、サン・トーアの運営する「センターホテル東京(東京都中央区・全108室)」「センターホテル大阪(大阪市中央区・全84室)」「エスペリアイン日本橋箱崎(東京都中央区・全114室)」「エスペリアイン大阪本町(大阪市西区・全125室)※2019年2月開業予定」の4棟のホテルにおいて、宿泊料金の価格設定に人工知能(AI)を駆使したレベニューマネジメントツール『メトロエンジン』を導入する。

メトロエンジン』は、宿泊客の「予約行動」に関わるビッグデータ(競合宿泊施設の客室単価、レビュー、部屋の写真、民泊の物件情報等)を毎日収集し、リアルタイム・データに基づき、人工知能を用いた徹底的な分析および客室単価の算出を行うレベニューマネジメントツールだ。さらに、算出された客室単価が適正か否かを機械学習により繰り返し検証させることで、収益の最大化を実現する。

同ツールのほか、民泊運営の自動化をサポートする世界初のツール『民泊ダッシュボード』や、民泊運営に特化し騒音や温度などを24時間監視するサービス『point.』などの運営を行っている。

このたびの導入により同社は、適切な価格で宿泊者に施設を利用できるだけではなく、同ツールの人工知能を活用したレピュテーション管理機能を導入。宿泊者の声を素早く運営に取り込むことで、より一層のサービス向上に努め、「サムティ強靭化計画」の達成に向け、グループ一体となって取り組んでいく。

これまでに『メトロエンジン』は、東急ホテルズやホテルモントレ、HOTEL THE FLAG、ワールドリゾートオペレーションなど、全国の様々な宿泊施設への導入実績がある。レベニューマネジメント業務が1つのツールで完結できるため、AIによる収益の最大化はもちろん、業務の効率化や人件費削減などの効果が十分に期待できる。

インバウンド需要拡大による業務量の増加や、業界全体において深刻な人員不足が問題視される中、『メトロエンジン』のようなツール導入は、各宿泊施設が抱える課題の解決策になるかもしれない。導入後のサムティグループの成長に今後も注目していきたい。

■「メトロエンジン」公式サイトはこちら

【参照記事】
サムティグループ、運営ホテルの宿泊料金価格設定にAIを活用~レベニューマネジメントツール「メトロエンジン」を導入~
【参照サイト】
・メトロエンジン導入:サムティ株式会社にて、メトロエンジン導入に関するリリースが配信されました
・AIを活用した客室単価設定ツールの試験導入を開始
・【HOTEL THE FLAG】 AIを活用した客室単価設定ツールの正式導入を開始

(HOTELIER編集部)


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