TKP、本社オフィスビルを「ファーストキャビンTKP市ヶ谷」にコンバージョン。働き方改革の実現へ

貸会議室やホテル宴会場の運営や、ケータリング事業などを手がけるティーケーピー(TKP)は2018年11月7日、東京・市ケ谷の本社ビルに会議室併設型のコンパクトホテル「ファーストキャビンTKP市ヶ谷」を15日に開業すると発表した。

空間再生流通事業の一環として同ホテルは、TKP市ヶ谷本社ビルの本館と別館のうち、執務スペースや会議スペースとして活用していなかった不稼働スペース1,767㎡をホテルへとコンバージョンした。かつてはシャープが東京本社機能を置いていたビルで、2013年より同社が本社として利用していた。

自社や周辺企業で働く従業員向けの福利厚生施設として食事や仮眠の場を提供するほか、企業向けの宿泊研修、訪日外国人・ビジネスパーソンの宿泊需要など、幅広いニーズに応え施設の稼働率を高めていく。

「ファーストキャビンTKP市ヶ谷」はJR総武線、東京メトロ・有楽町線、南北線、都営地下鉄・新宿線の4路線が乗り入れる「市ヶ谷駅」からほど近い立地。従来の「ファーストクラス」「ビジネスクラス」に加え、2段式の「エコノミークラス」キャビンを導入した全165室で、マットレスにはファーストキャビン初となる質の高い睡眠を追及して開発された「エアウィーヴ」を採用している。そのほか、大浴場や仕事スペースして利用できるWi-Fi、ドリンクを用意したロビーラウンジがある。

TKPの河野社長は「本社ビルにコンパクトホテルを開業することで、働き方改革に活用したい。従業員が日中に仮眠を取ったり、お風呂に入ったりできるようにし、働く時間を多様化したい」と述べた。

近年、働き方改革に取り組む企業が増えている中、本社ビル内に宿泊施設を併設させた例は数少ない。フロントで入退室時刻を記録できるなど中抜け時間の管理ができるため、例えば、日中は業務に集中できるよう仮眠をとったり、夏場は営業から帰ってきた後にシャワーを浴びてリフレッシュするなど、働き方が多様化する中で様々なニーズに応えられるだろう。

また市ヶ谷という立地の良さから、終電を逃しそうな時に利用するなど一般利用のニーズも益々伸びていきそうだ。

【参照記事】
仮眠にどうぞ TKP、本社ビル内に簡易ホテル

(HOTELIER 編集部)


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