富士山と河口湖の絶景を楽しめるグランピング施設「Dot Glamping」開業、サウナも建設中

株式会社Dot Homes(旧社名:株式会社VSbias)は2019年12月24日、山梨県富士河口湖町にてグランピング施設 「Dot Glamping」をオープンした。

Dot Homesは、テクノロジーによる空間価値の最大化をミッションに掲げ、宿泊施設に特化したプロデュース・運営を手掛けており、全国4都道府県にて56の宿泊施設の運営をしている。2016年より宿泊施設の経営管理ツール『Baberu』を提供開始し、全国4,000施設の宿泊施設の経営状況(在庫・価格・予約など)のデータ分析を通じて収益性の高い地域に注力し、自社ブランドを展開している。2018年には山梨県富士河口湖に富士山支社を開設した。同エリアでは運営施設数は2位であり、中でも主要施設である「Dot Hostel & Bar」は運営開始4ヶ月でエリア人気ランキング10位(施設数約200中)という高実績で運営している。

この度開業した「Dot Glamping」は、河口湖と富士山の絶景が楽しめるエリアに、冷暖房やベッド、客室専用のシャワー、トイレといった設備を整えた移動型キャビン「Park Cabin」を置いて運営する。同施設は単なる宿泊施設ではなく、自然災害の被害が相次ぐ日本で、被災地支援を目的として生まれた事業「移動産事業」の第一弾だ。

“移動産”とは「移動できる不動産」の略称で、空間の需要に合わせて不動産を移動させることをコンセプトにしている。同社は「21世紀の街は“移動産”の普及により、不動産では解決できないオンデマンドな空間需要を解決出来る」と考えている。その一つが被災地支援だ。被災地では避難所での生活を余儀なくされる人たちがたくさんいるが、仮設住宅はすぐにはできない。しかし“移動産”は車であるため、すぐに運んでくることができる。同社は「将来的には避難所がいらない社会がくるかもしれません」と述べている。同施設では、客室に使用している「Park Cabin」を、将来的には被災地の仮設住宅として利用できるよう設計した。

「Dot Glamping」のそばにある河口湖は、避暑地として夏に人気があるが、実は年平均風速が2m/s以下の地点が多く、県内全般に風が弱いため冬も過ごしやすい気候である。加えて、冠雪の富士山がみられるのはもちろん冬しかなく、空気が澄んでいてとても綺麗な星空が楽しめる季節となっている。一方で、河口湖の冬の気温は氷点下を下回ることも多く、キャンプには向かないと言われていた。そこで同施設は、冬にこそ富士山・河口湖の自然を楽しめるよう様々な工夫を施した。

自然と調和を計り、グランピングを最大限に楽しむことを可能にした移動型キャビン「Park Cabin」は、日本の四季に合わせて一番自然が堪能できる最高の場所に移動する。日本の建築技術が詰まったキャビンは、寒いところから暑いところ、どんな場所でも快適に過ごせるよう設計されている。雨の日や冬の寒い日でも快適に過ごせる客室内には、キャンプでは嬉しいプライベートシャワーやトイレも用意した。冷暖房やベッドはもちろんのこと、室内でも楽しめるようボードゲームや映画鑑賞用プロジェクターも用意している。

さらに、河口湖・富士山の絶景が楽しめ、それにプラスして自然の中でサウナが体験できる「バレルサウナ」を建設中だ。2020年1月末に完成予定で、内部でくつろぐための向かい合った2つのベンチと、外部に伸びて新鮮な空気を楽しみクールダウンするための2つのポーチシートもついている。温度も80度くらいになるといい、“サウナー”にも満足してもらえるクオリティだという。なお、「バレルサウナ」については購入資金を調達するため、2019年12月24日から2020年1月23日までクラウドファンディングを実施している。

同施設では“Slow&Easy”な時間を大切な人と過ごしてもらうため、プライベート性を重視し施設内には客室を3室のみ用意した。完全防音で冷暖房設備やベッドに加え、客室専用のトイレとバスルームなどの設備がありプライベートな空間で過ごせる。3室貸切で利用する場合は全員で一つのコテージに集まりワイワイすることも可能で、周りのゲストの目を気にすることなく過ごせる。キャビンの外には客室専用のウッドデッキを設けた。デッキスペースにはハンモックやBBQグリル、焚き火台など、キャンプをより一層楽しくしてくれる設備が整っている。同施設はフルセット&フルサービスとなり、手ぶらでグランピングを楽しむことができる。

山梨県の2018年の観光入込客数は実人数で3,769万人(推計値)だった。過去最高を記録した2017年の人数を約553万人(17.2%)上回り、7年連続で増加している。富士河口湖町が含まれる「富士・東部」圏域の観光入込客数は、県内全体の49.1%を占めており圏域別で最も多い。また、富士河口湖町の観光入込客数は552万人で前年比120.5%・約94万人増加した。

また、観光庁の調べでは、山梨県全体の2018年の延べ宿泊客数は861万2,760人(前年比+7.3%)で、このうち外国人延べ宿泊客数は196万1,210人(同+21.9%)だった。山梨県の調べ(実人数ベース)では、「富士・東部」圏域の宿泊客数は510万6056人(同116.4%)で、このうち外国人宿泊客数は205万4,369人だった。

Dot Homesが河口湖エリアにて2019年5月に開業した「Dot Hostel & Bar」は、5月~10月の客室稼働率が82%だといい、山梨県の平均値である21.1%に比べ約4倍の稼働率となっている。開業から半年間で世界60ヶ国を超えるゲストを迎え、インバウンド比率は67%、10代~30代の若年層比率は75%だ。同施設を選んだ理由では「施設の雰囲気が良い」(39%)、「立地が良い」(39%)という回答が多かった。

「Dot Glamping」も同エリアに開業していることから、訪日外国人や若者の集客を見込めそうだ。絶好のロケーションでサウナを楽しみたいゲストはもちろん、仲間たちとプライベートな時間を過ごしたいゲストからも人気となりそうだ。加えて「移動産事業」として今後の動向にも注目が集まる施設と言える。プライベートが確保され生活に必要な設備が整った「Park Cabin」が、自然災害の多い日本で活躍することを期待したい。

■「Dot Glamping」公式サイトはこちら

【参照記事】
・キャンプ好き必見! 富士山を眺めながらサウナに入れるグランピング施設が河口湖でオープン
・富士山の麓のHOTEL&BAR一体型ホテル「Dot Hostel & Bar」県内平均値を4倍上回る客室稼働率82%を突破。インバウンド比率70%の運営手法を公開。
【参照サイト】
・山梨県|平成30年 山梨県観光入込客統計調査報告書
・観光庁|宿泊旅行統計調査(平成30年・年間値(確定値))

(HOTELIER 編集部)


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