京都の歴史や文化を反映したコンセプトホテル「eph KYOTO(エフ・キョウト)」が2019年6月1日に開業
2019年6月1日、株式会社エイジェーインターブリッジが運営を手掛けるホテル「eph KYOTO(エフ・キョウト)」が開業した。
同社は、2009年より京都や金沢で50棟以上の町家宿や古民家ホテルを運営し、インバウンド需要が加速する中で「日本の魅力」にフォーカスした宿泊施設の運営をしてきた。2019年3月には、株式会社八清とともに京都にて「凛葩 RINPA(りんぱ)」を開業した。同年4月には、古民家宿泊施設『町家レジデンスイン』ブランドの店舗を金沢に2軒、京都に1軒開業した。
『eph』は、同社が新たに立ち上げたホテルブランドだ。「刺激的な空間と個性に“Effect(影響)”される。」をコンセプトに、その土地の歴史や文化を色濃く反映した空間で、こだわりの朝食ビュッフェを提供するホテルとして運営する。
国際都市・京都では、歴史的遺産や豊かな自然、そして時代とともに現れる新しい文化や風習が、複雑に絡み合い“Effect(影響)”しあって、日々様々なものが生み出され続けてきた。新たに誕生したコンセプトホテル「eph KYOTO」もその一つである。京都を色濃く反映した刺激的な空間で、ゲストに特別な体験を届けるホテルを目指す。
ホテルは京都駅八条口から徒歩3分でアクセスでき、路地奥の風情を感じられる立地にある。正面口の真逆側である八条口から出て歩いていくと、地元の人々が行き交う下町情緒が漂い、京都駅近くとは思えないほどの静寂に包まれているという。
設計は、京都を拠点に斬新で意外性の高い建築で国内外で活躍する建築家・高松伸氏が手掛けた。京都の伝統的な匠「織物」や「金属工芸」をモチーフにした幾何学模様の外観、嵐山を想起させるような竹林が金箔の煌びやかな天井に向かってのびるフロントは、唯一無二の刺激的な空間となっている。
客室は全19室、全室定員2名、広さは約26~30平方メートル。「ephツイン・キッチンあり」「ephハリウッドツイン・キッチンあり」「ephハリウッドツイン・キッチンなし」の3タイプある。冷蔵庫・電子レンジ・炊飯器・洗濯機などが備えられ、2つの客室をつなげて4名で利用できるコネクティングルームも用意している。客室にはそれぞれ、金銀の市松模様が施された壁や桜の天井など、目を惹く意匠が施されている。窓外には、京都の美意識を象徴する「枯山水」を思わせる壁面があり、客室にいながら京都を感じられる意匠が散りばめられている。
毎朝作り立てのこだわりの朝食ブッフェは、1階のラウンジで提供する。朝に嬉しいフレッシュなスムージー、手作りのグラノーラやマフィン、海苔の佃煮やしば漬けの握りたてのおにぎり、鶏肉の中華パオ・揚げたての春巻き・ゴマ団子など、和食・洋食・中華を取り揃え様々なバリエーションの食事が楽しめる。手作りのパンナコッタなどのスイーツや、季節のフルーツも充実しているという。
さらにゲストサービスも充実している。フロントは24時間対応し、日本語と英語に堪能でフレンドリーなスタッフが、国内外のゲストの宿泊を万全にサポートする。客室の電話からもいつでもフロントにつながり、困りごとなどがあれば気軽に連絡できる。市内観光に出かける前の荷物預かりや、チェックアウト後の荷物の保管も可能だ。
『eph』 はこのたびの京都での開業を皮切りに、全国で展開予定だ。6月中旬以降、岐阜県高山市で「eph TAKAYAMA」を開業予定である。同社は「『eph』ブランドならではの、細部までこだわりを追求した“CREATE THE ONLY ONE”なホテルを日本各地で目指してまいります」と述べている。
京都市は、2015年から2017年の2年間で延べ宿泊客数が400万人以上増加しており、平均宿泊日数も伸びている。「eph KYOTO」はキッチン付きの客室があり最大4名で宿泊できることに加え、洗濯機などの設備も整っていることから、団体や長期滞在のゲストにも利便性が高い。荷物を預けることもでき、大きなスーツケースや手荷物を気にすることなく、京都観光を思う存分楽しめそうだ。今後も『eph』ブランドの展開に注目していきたい。
■「eph KYOTO」公式サイトはこちら。
【参照記事】
京都の路地奥の風情を感じるホテル「eph KYOTO」が6月1日京都駅前にオープン。コンセプトは【刺激的な空間と個性に「Effect(影響)」される】
【参照サイト】
・2019年4月『町家レジデンスイン 水鞠(みまり)』がオープンしました。
・2019年4月『町家レジデンスイン 藍の辻(あいのつじ)』がオープンしました。
・2019年4月『町家レジデンスイン 修道しゃくどう庵』がオープンしました。
・平成29年 京都観光総合調査について
(HOTELIER 編集部)