ハイアットのホテルブランド『アンバウンド コレクション by Hyatt』、2022年度に富士スピードウェイ内に誕生
トヨタグループの東和不動産株式会社は2019年4月3日、日本を代表する国際サーキットの一つである富士スピードウェイの敷地内に、同社のホテル業初進出となる『アンバウンド コレクション by Hyatt』を開業することを発表した。運営は、世界有数のホスピタリティー企業であるハイアット ホテルズ コーポレーションの系列会社が行う。なお、「アンバウンド コレクション」の運営受委託契約は日本初である。
『アンバウンド コレクション by Hyatt』とは、新規、または既存のプレミアムホテルを取り揃えたコレクションブランドである。ハイアットが展開する数あるホテルブランドの中でも、施設やアメニティを通じてひときわユニークな個性を持ち、そこでしか体験できないオリジナリティーと上質さを極めた唯一無二の魅力を味わえるという。このたび開業する同ホテルは、富士スピードウェイでのモータースポーツの体感や、現在隣接地で進行中の『モータースポーツビレッジ(仮称)』と連動・呼応する存在となる。
富士山の眺望を欲しいままにする広大な敷地に建設される同ホテルは、富士スピードウェイ内に立地する。2021年開業予定の新東名高速道路の小山パーキングエリア・スマートインターチェンジ(仮称)とも隣接し、開通後は東京から車で約1時間、名古屋から約2時間30分でアクセスできることから、地元はもちろん、自動車を利用した遠方からの集客が期待できる。
客室は45平米以上のゆったりとしたルーム&スイートを約120室展開。分割可能な500平米の宴会場や200平米の会議室も備え、内外からのMICEビジネスの獲得も視野に入れているという。他にも複数の料飲施設はもちろん、温泉、室内プール、フィットネス&スパを完備。
また、約40,000平米を誇る広々とした敷地内には、モータースポーツミュージアムも併設。ホテルの中で貴重なヒストリックカーや富士スピードウェイの歴史を伝える充実したコレクションなどを鑑賞できる画期的な演出は、まさに同ブランドの真骨頂といえる。
東和不動産の取締役社長である鵜飼氏は、「環境に配慮しながら、モータースポーツをさらに身近なエンターテインメントの一つとして内外のお客様に親しんでいただけるよう、『モータースポーツビレッジ』と『アンバウンド コレクション by Hyatt』ブランドが手を携えて取り組んでまいります」と述べている。
またハイアット ホテルズ コーポレーション グループプレジデント(アジアパシフィック)のデイビッド・ユデル氏は、「このたび私どもの『アンバウンド コレクション by Hyatt』ブランドを日本に初めてご紹介する機会を、世界中のモータースポーツファンにとって憧れの地といえる富士スピードウェイのプロジェクトでいただくことになり、胸が高鳴る思いです。トヨタグループの一社である東和不動産が手掛ける初のホテルプロジェクトに、ハイアットが参画させていただけることを心から嬉しく思います」とコメントしている。
同グループは『アンバウンド コレクション by Hyatt』の他にも、2018年12月に「ハイアット ハウス ニセコ」 を開業しており、2020年6月には金沢に「ハイアット セントリック 金沢」「ハイアット ハウス 金沢」の2つのホテルの開業を予定している。いずれも長期滞在型ホテルブランドであり、国内はもちろん、世界の富裕層の集客を取り込む姿勢だ。ただ泊まるだけでなく、その宿泊空間で楽しめるの体験に重きを置く同グループのホテル展開に、今後も注目が集まるだろう。
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【参照記事】
日本のモータースポーツ史を刻んできた富士スピードウェイ内に、ハイアットのホテルブランド「アンバウンド コレクション by Hyatt」が2022年度に誕生
(HOTELIER編集部)