関屋リゾート、別府にアートに囲まれたホテル『ガレリア御堂原』を2020年9月に開業
別府で3つの宿泊施設を運営する株式会社関屋リゾートは、「これまでの別府にはない新しいホテル」「世界に訴求できるホテル」として、2020年9月にホテル『ガレリア御堂原(みどうばる)』を開業すると発表した。
『お客様の人生の質を高める』を掲げている同社は、1900年に別府市内で『関屋旅館』を開業。2005年に露天風呂付客室のデザイナーズ旅館『別邸 はる樹』、2015年に『テラス御堂原』を開業し、現在3施設を展開している。
同社が拠点を置く別府では近年、ラグビーワールドカップや 2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催などによるインバウンド需要を見込み、国内外のホテルが進出を表明している。別府を訪れる外国人観光客の中には、長期滞在しながら食事の種類や時間、充実したアクティビティなど、自分の意思で自由に組み合わせて過ごすゲストも多いという。
そんなホテルに求められるニーズが多様化するなか、別府の宿泊業界では「当たり前」である1泊2食付の画一的な滞在スタイルではなく、ゲスト一人ひとりに応じた新しい滞在を提案できるホテルが必要だと考え、このたび『ガレリア御堂原』の開業に至った。
同ホテルは、既に運営している『テラス御堂原』に隣接する形で展開する。敷地7,268平米・延べ床面積2,950平米の広さを誇り、別府を一望する高台に位置する。客室は天然温泉露天風呂付きの全35部屋を用意し、弱酸性低張性高温泉・硫黄泉が湧く堀田温泉の湯を各部屋で楽しめる。料金は最多価格帯で40,000円(税別)。食事はついておらず、グリル料理を提供するレストランやバースペースを施設内に併設する。なお、建築設計は、DABURA.m株式会社が担当する。
一番の特長は、同ホテルのためだけに制作されたアート作品が、施設内各所に設置予定であること。全ての作品は別府のある場所、ある瞬間をテーマ・モチーフにしたものを設置し、ここでしか見ることができない作品を楽しんでもらうという。コンセプト立案・作家キュレーション・制作管理はNPO法人BEPPU PROJECTが担当する。
別府の街の風景や瞬間を切り取った「別府ならでは」のアートを飾れるのも、別府に根を下ろし、地域の魅力を存分に熟知している同社だからこそ実現できること。周辺には、「ANAインターコンチネンタル別府リゾート&スパ」や、株式会社アマネクによる「(仮称)ホテル アマネク別府」など様々なホテルの開業が控えているが、同ホテルでしか味わえない体験を多くの外国人観光客に味わってもらい、「また来たい」と思ってもらえるようなサービスが提供できることを期待したい。
■『ガレリア御堂原』公式サイトはこちら
【参照記事】
『ガレリア御堂原』2020 年 9 月に開業
(HOTELIER編集部)