キプロス・コンソーシアム、ヨーロッパ最大の統合型リゾート「シティー・オブ・ドリームス メディテレーニアン」の計画を発表、2021年開業予定。

メルコ・インターナショナル・ディベロップメント・リミテッド(以下メルコ・インターナショナル)とCyprus Phassouri(Zakaki)Limited(CNS Groupのグループ会社)が共同参画する統合型リゾートのキプロス・コンソーシアムは、キプロス初の統合型リゾートである「シティー・オブ・ドリームス メディテレーニアン」の最終計画を、1月9日・香港にて発表した。

この計画は、キプロス共和国大統領府で開催された、エネルギー・商業・工業・観光大臣のヨルギオス・ラコトゥリピス氏が主催するイベントにて発表された。「シティ・オブ・ドリームス」はマカオとマニラでも開業している、高級感と新たな価値を確立した個性豊かな統合型リゾートだ。ヨーロッパ最大となるキプロスの統合型リゾートは、リマソール西部に建設し、2021年早期の開業を予定している。総投資額は5億5,000万ユーロにぼり、キプロスにおける過去最大の観光事業となる。

メルコ・インターナショナルの会長兼最高経営責任者であるローレンス・ホー氏は、「キプロス初の統合型リゾートの建設が、キプロス政府からCNSと当社に託されたことを誇りに思います。この統合型リゾートによってキプロスが世界の観光産業界から注目され、近隣地域に留まらずヨーロッパおよび世界各国から観光客を受け入れることになるでしょう。マカオとフィリピンでの実績を礎に、今回も現地のパートナー企業との協力によって建設を進め、世界に類のない建築技術と設計に投資を行い、洗練されたエンターテインメント体験を創出します。これらすべての開発過程で最先端のテクノロジーを投入していきます。」と述べた。

施設は環境への配慮を原則に、キプロスの自然環境・景観に溶け込む地中海様式に統一される。施設内には、高級ヴィラや500を超える客室をもつ5つ星ホテルが建設される。広大な緑地や大規模なプールエリアがあり、その中には木々の間を通るプールとサーフィン用プールが設置されるという。さらに、ゲーミングエリア、レストランおよびカフェテリア、コンベンション用エキスポセンターを含む9,600平方メートルのMICE施設もあり、会議需要にも対応可能だ。

キプロス共和国のニコス・アナスタシアディス大統領は、キプロス・コンソーシアムへの祝辞において「メルコ・グループはキプロス共和国の経済に大きく貢献する存在であり、我が国の観光資源をさらに豊かに拡張し、国民の利益に資する真のパートナーであると考えています。」と、メガ・プロジェクトの遂行が決断されたことに感謝の意を表明した。

「シティー・オブ・ドリームス メディテレーニアン」がキプロスにもたらす経済効果は、開業2年後には年間約7億ユーロ(キプロスの年間GDPの4%)に到達すると予測される。雇用創出においては、建設段階では約4,000人、開業後には約2,500人と予測される。キプロスおよび周辺地域のランドマークとなり、年間30万人の観光客増大に貢献できることや、キプロスが国際会議の開催地としても注目されると見込んでいる。

施設の正式開業前に、リマソールで臨時のゲーミング施設運営が予定されている。2018年内にはニコシア、ラルナカ、ファマグスタ、パフォスの4箇所での運営も開始する。

【参照記事】
キプロス・コンソーシアムがヨーロッパ最大の統合型リゾートの計画を発表

(HOTELIER 編集部)


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