沖縄都ホテルをモルガン・スタンレー関連会社が買収。来夏ノボテル開業予定
米国の金融グループ「モルガン・スタンレー」の関連会社が沖縄県那覇市の「沖縄都ホテル」の建物や運営権を獲得し、改装工事後にアコーホテルズチェーンの「ノボテル」が開業する見通しとなった。
「沖縄都ホテル」は、1947年開業の老舗。15階建てで全307室。75年に開催された海洋博や、その後の新婚旅行ブームを支えてきた。現在は近鉄不動産株式会社が所有、株式会社近鉄・都ホテルズが運営を担っている。
同ホテルとしての営業は来年1月22日のチェックアウトで最後となる。同1月下旬以降はモルガンの関連会社が土地と建物を所有し、同社が立ち上げる現地法人「琉球ホテルマネジメント」が運営を担う。
県や那覇市などは7月、沖縄都ホテル、ホテルロイヤルオリオン、パシフィックホテル沖縄(本棟)、南西観光ホテルを、震度6強~7の地震で倒壊の危険性が「ある」または「高い」施設として公表していた。沖縄都ホテルは改修のめど付けを急ぐ中で、売却を決めたとみられている。
モルガンの関連会社は那覇市旭町の「リーガロイヤルグラン沖縄」を所有していたが、今春に総合不動産業のケン・コーポレーション(東京都)へ売却している。沖縄都ホテルは、モルガンの関連会社の傘下にあるホテルとしては県内唯一となる。
18年7~8月頃の開業を目指し、早ければ18年1月下旬からホテルの改装工事が始まる予定。上級ブランドの「ノボテル」を展開することで、沖縄を訪れる外国人観光客の受け入れを狙っているとみられている。
沖縄都ホテルには正社員やパート、アルバイト計124人の従業員がいるが、意向を確認した上で希望者を受け入れるという。
【参照記事】
・那覇の老舗ホテル、外資系企業が買収 上級ブランドへ全面改装、来夏開業
・沖縄の老舗ホテルを外資が買収 来夏、仏「ノボテル」に
(HOTELIER 編集部)