IMDアライアンス、沖縄読谷村に分譲型リゾートホテル建設。そして、相次ぐホテル開業
ホテルやレストラン開発を手がけるIMDアライアンス(本社:福岡県福岡市、CEO:麻生 宏氏)は、2018年末までに沖縄県読谷村に分譲型リゾートホテルを建設し客室単位で販売することを明らかにした。
投資額は30億円程度の見込み。客室は1部屋50~70平方メートル程度で、全54室がスイートルーム。ホテル運営の収益を賃料として完全する「ペイバックシステム」を導入し、全室買い切りとする。1部屋4,000~8,000万円での販売を想定しており、オーナーは客室を貸し出して運用益を得ることも、安値で自ら滞在することもできる。ホテル客室の売買は欧米などでは一般的だが、国内ではまだ普及途上。米ヒルトンや米マリオット・インターナショナルなどがコンドミニアム型のリゾート施設を1週間などの期間単位で分譲する「タイムシェア」という手法を用いるが、客室を丸ごと販売するのは珍しいという。
ホテルの運営は筆頭株主のKPGホテル&リゾート(本社:長崎県長崎市、CEO:加藤 友康氏)が担い、宿泊費の一部を手数料として受け取る。
現在、沖縄県では、16年度の入域観光客数が876万9200人と過去最高を更新。20年には那覇空港の第2滑走路が開業する見通しで、ホテル需要が一段と高まっている。「シェラトン」を展開する米スターウッドホテル&リゾートやヒルトン・ワールドワイドなどの外資が相次いで参入しているほか、最近では3月にJR九州グループが沖縄初進出となる「JR九州ホテル ブラッサム那覇」をオープン。また、6月には、マンションなどの空き物件を滞在型宿泊施設として運営する株式会社かりゆし(本社:沖縄県那覇市、代表取締役社長:當山 智士氏)がコンドミニアム事業の新施設として「かりゆしコンドミニアムリゾート那覇 リビングイン旭橋駅前アネックス」をオープンするなど、ホテル開業が活況だ。
国内ではまだまだ珍しい分譲型リゾートホテルは、沖縄では、恩納村のカフーリゾートや名護市のカヌチャリゾートなどでも行なっている。今回のIMDアライアンスのホテル建設はこうした動きに続く形となる。
【参照記事】
・IMDアライアンス、沖縄県読谷村に分譲型リゾートホテル建設、客室単位で販売
・かりゆし新ホテル 旭橋駅前に開業 コンドミニアム那覇
・「JR九州ホテル ブラッサム那覇」沖縄初のJR九州グループホテル、2017年6月24日開業
(HOTELIER 編集部)