伊香保の旅館「東栄館」、負債2億円で破産開始決定
群馬県の伊香保温泉街で旅館を経営する東栄館が11月17日、前橋地方裁判所から破産開始決定を受けた。東京商工リサーチ(TSR)が伝えている。
同社は1957年から同名の温泉旅館を経営してきた。全8室ある旅館施設は95年に新築したものだが、施設や設備への投資負担が億単位に上ったうえ資金を回収するだけの売り上げも確保できず、低迷が続いていた。負債総額は2億円。
2013年には金融借入の一部が群馬県信用保証協会により代位弁済されたほか、15年11月には金融機関から旅館が差し押さえられて競売開始が決定したため16年1月をもって事業を停止、今回の措置となったという。
(HOTELS.Biz 編集部)