Booking.comの掲載施設にチェックインした延べ人数が30億人を突破、うち4分の1はホテル以外の宿泊施設に滞在

世界最大級の宿泊予約サイト・Booking.comの日本法人であるブッキング・ドットコム・ジャパン株式会社は、2019年5月8日、2007年から掲載施設にチェックインした延べ人数(Booking.comユーザー)が合計で30億人を超えたと発表した。

このうち4分の1となる7億5,000万人は、一軒家やアパートメント、その他の多彩な種類の宿を含む、ホテルとは違うタイプの宿での滞在であったことも判明した。また同じ時間枠において、Booking.comのユーザーは全世界400ヶ所以上の都市に100万人以上滞在し、そのうち29都市では1,000万人を超えたという。

バケーションレンタルタイプの宿を世界に先駆けて提供を始めたBooking.comは、最初のアパートメントを2000年に、シャレー(山小屋タイプの宿)を2005年に、船上ホテルを2006年に、リヤドを2007年に掲載した。現在は228以上の国と地域、14万8,000以上の目的地にある2,800万件以上の登録リスティングの中から、好みの宿を旅行者が選べるようになっている。

同サイト上のリスティングの中で、世界的に見ても特に掲載歴が長くユニークなものには、フランスのオムルトにある美しい別荘「レジドンス アルコ プラージュ」や、イギリスにある広さ約1.2平方キロメートルの、実際に使用されている農場に佇む居心地の良い自炊式のシャレー「レイクサイド タウン ファーム」などがある。このどちらの宿も、2005年から同サイトのゲストを迎え入れている。また南アフリカのクルーガー国立公園に位置し、アフリカの見事な野生動物たちからすぐ近くの場所で現代的なデザインのラグジュアリーテントを提供する「ハニーガイド テンテド サファリ キャンプス」は、10年以上冒険心に溢れるゲストを歓迎している。

2009年に本国オランダより日本に進出したブッキング・ドットコム・ジャパンは、2019年4月に10周年を迎えた。日本の宿で掲載歴が長いのは「シタディーン京都 烏丸五条」(2010年~)や「鶴アパートメント」(2011年~)などがあり、その他の様々な宿泊施設も10年の間に掲載されている。2019年4月時点で、日本国内のリスティング数は延べ94万室となっている。

Booking.comのバイス・プレジデントであるオリヴィエ・グレミヨンは、次のように述べている。「旅行者たちの内に眠る、“世界を体験したい”という冒険心を解き放つべく、世界中の素晴らしい宿泊施設の皆様と共に成長してきたBooking.comのこれまでの歩みを振り返り、身の引き締まる思いです。同時に、新たな旅の目的地が現れ、テクノロジーは進化し、そして発見と冒険を求める旅行者の欲求がますます強まっていくなか、未来の旅行がもたらすものが何かを予想するのが楽しみです。Booking.comのアクティブユーザーの40%は過去12ヶ月の間にホテルとは違うタイプの宿を1件は予約しており、ユニークな滞在の体験は今後も未来の旅行の中核を成して、現在よりもさらに重要となっていくことでしょう。」

どんなに遠く離れた場所でも、自宅のように居心地良く過ごせる空間を確保することは、現代の旅行者たちにとって非常に大切な要素であり、宿のホストや管理会社が鍵を握る点でもある。Booking.comが全世界2万1,500名の旅行者を対象とした「旅行先での宿泊施設のホストとゲストの距離感」に関する調査によると、世界の旅行者の63%は「宿泊施設のホストが提供してくれたサービスのおかげで、より良い旅行になった」と答えている。加えて、ホストとのやり取りが密に取れる宿泊施設の利点として、世界の旅行者の62%は「現地の人ならではの情報を提供してくれること」と回答している。

ホテルとは違うタイプの宿に対する旅行者のニーズの高まりは、Booking.comが2019年1月に発表した「Guest Review Award(クチコミアワード)2018」の結果からも裏付けられている。同アワード受賞施設の73%は、一軒家やアパートメント、船上ホテル、イグルー、ホームステイからカントリーハウスに至るまで、多彩なタイプの宿が受賞している。アパートメントは、2年連続でホテルの宿泊施設を抑えて受賞施設数が最多の宿タイプとなり、全世界の受賞施設の36%を占めた。

また「Guest Review Award 2017」の受賞施設に引き続き、2018年の受賞施設数トップ5の宿タイプのうち4つがホテルとは違うタイプの宿となった。上から順にアパートメント(26万9,649軒)、ホテル(14万8,913軒)、ゲストハウス(7万8,574軒)、B&B(6万6,697軒)、別荘(5万6,303軒)という結果だった。「ユニークな滞在を体験できる様々なタイプの宿に泊まりたい」という旅行者たちの強い興味や関心は、ますます増加傾向にあるようだ。

前述した「旅行先での宿泊施設のホストとゲストの距離感」に関する調査結果を細かく見ていくと、世界の旅行者と日本の旅行者では、宿泊施設に求めるポイントに違いがあることが分かる。

「ホストにまた会うことを旅の目的としている」と回答した世界の旅行者は51%だが、日本の旅行者は21%だった。また「2019年はオーナーやマネージャーと直接コミュニケーションが取れる宿泊施設に滞在する予定だ」と答えた世界の旅行者は69%だが、日本の旅行者は22%と、宿泊施設のオーナーとのコミュニケーションをあまり重要視していないことが判明している。世界の旅行者はコミュニケーションを求めているのに対し、日本の旅行者はほどよい距離間を求めているようだ。さらに、おもてなしの概念も国によって異なり、インドやコロンビアなどでは食事を重視し、タイや中国ではエンターテイメント性が重視されている。

ホテル以外の宿泊施設の人気が高まっていることや、国によって滞在先に求めるポイントが違うなど、こうした調査結果は「どのような旅行者をターゲットに宿泊施設を運営するか」を考える際に参考にしたいデータだ。ホテリエでは今後も、宿泊施設を運営する事業者に有益な情報を提供していきたい。

【参照記事】
・掲載宿泊施設に世界中でチェックインした延べ人数が合計30億人を突破!
・ブッキング・ドットコム、旅行先でのホストとゲストの距離感に関する調査結果を発表
・ブッキング・ドットコム、クチコミが高評価の宿泊施設に贈られる「ゲスト・レビュー・アワード2018」を発表
・ブッキング・ドットコムが1億4千万件以上の口コミをもとに表彰する『ゲスト・レビュー・アワード』 2017を発表

(HOTELIER 編集部)


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