ブッキング・ドットコム・ジャパン、設立10年で国内掲載室数が94万室超・民泊は46,000室を突破
世界最大級の宿泊予約サイト・Booking.comの日本法人であるブッキング・ドットコム・ジャパン株式会社は、2009年春に本国オランダより日本に進出し、2019年4月で10周年を迎える。このたび、10年間の成果として2019年4月10日時点の国内総掲載数と、その中で占めるバケーションレンタル(民泊)件数を発表した。さらに、“旅ナカビジネス”の一環でもあるアクティビティ予約サービス『ブッキング・エクスペリエンス』の新展開として、2019年4月下旬より沖縄県でサービスを開始することも発表した。
世界で延べ人数30億人以上のチェックインを達成したBooking.comは、2009年に日本国内初のオフィスを渋谷に開設した。現在日本国内6拠点で展開し、日本国内でも最大手の外資系OTA企業として認知されている。この10年間で日本を取り巻く観光業界のトレンドも大きく変化し、ツアー型の旅行から個人旅行への移行も見受けられたほか、訪日外国人観光客のインバウンド需要が高まっている。
ブッキング・ドットコム・ジャパンも10年間をかけ、国内掲載室数(リスティング数)は94万室以上を達成した。掲載宿泊施設は宗谷岬から西表島、父島まで日本列島を幅広く網羅している。近年は「民泊」と呼ばれるバケーションレンタル分野の成長が著しく、2018年のグローバルの総収益は28億米ドル、国内掲載室数は約570万室、チェックインした延べ人数は約7.5億人を達成した。このうち、日本の民泊の掲載室数は約46,000室を超えるまでになった。
過去10年間で同社を利用した旅行者動向を見ると、宿泊予約が飛躍的に伸びた都市の訪日外国人旅行者のトップは「仙台市」、日本人旅行者のトップは「川崎市」だった。東北は現在も台湾からの旅行者に人気だが、特に2016年に台湾から仙台空港への定期便が飛ぶようになったことも、宿泊予約数の増加に影響した可能性があるとしている。また、九州はそのアクセスの良さからアジアからの訪日客の間で人気が上昇しているという。
一方、日本人旅行者の間で急上昇した「川崎市」は、出張・ビジネス用途のほか、横浜で実施されているMICE系企業・業界イベントやさまざまなコンサート、スポーツイベントなどを開催している関連で、宿泊予約の増加へつながったと推測している。日本は2009年時にはトップ10圏外だった世界の旅行先ランキングで徐々に順位を上げ、227ヵ国・地域の中で2016年より3年連続第8位となり、世界中でも人気の旅行先となっている。
また、沖縄県でサービスを開始する『ブッキング・エクスペリエンス』は、世界124都市にて展開し、日本国内では2018年4月より東京・大阪・京都と広がりを見せてきた。このたび新たに沖縄県で開始する同サービスでは、沖縄を満喫できる「琉球村」などの観光スポットから、ダイビング・カヤック・サーフィンなどのマリンアクティビティ、沖縄料理体験やシーサー作りなど沖縄文化を体験できるアクティビティまで幅広く提供する。
同社のオセアニア・北アジア統括ディレクターであるアダム・ブラウンステイン氏は、次のように述べている。「ブッキング・ドットコム・ジャパン設立10周年を、このような成長数字発表とともに迎えられることを非常に嬉しく感じるとともに、とても感慨深い思いで一杯です。この10年間で多くの旅行者にBooking.comをご利用いただき、それに伴いパートナー宿泊施設の皆様と共に歩みながら多岐にわたる宿泊施設を掲載して参りました。今後、日本では大きな国際的スポーツの大会もあり、インバウンドも含め日本国内での宿泊需要が増える中、ブッキング・ドットコムは、国内観光をさらに活性化する一助となるべく、旅の思い出作りのパートナーとして、より良いサービスを皆様にご提供して参ります。」
同社は、2018年12月に設立した住宅宿泊事業推進業界団体「住宅宿泊協会(JAVR)」の理事に就任し、「日本におけるバケーションレンタルがより身近になり、日本の観光業界のさらなる活性化に貢献できれば」と述べていた。2019年1月には、予約宿泊サイトとして国内初の取り組みとなる、フェリーのキャビンルームの宿泊予約・販売を開始した。
『ブッキング・エクスペリエンス』の提供を開始する沖縄県は、2018年の都道府県別延べ宿泊者数は全国5位の2,283万人泊、外国人延べ宿泊者数も全国5位の525万人泊を記録している。多種多様な宿泊施設のみならず、旅行先で楽しめるアクティビティも展開していく同社は、今後も日本の宿泊・観光業界の発展に貢献していくだろう。
【参照記事】
Booking.com Japan 設立10周年 日本国内の掲載室数 94万室超え 民泊室数 46,000室突破を発表!
【参照サイト】
宿泊旅行統計調査(平成30年・年間値(速報値))
(HOTELIER 編集部)