オリコン、2019年の満足度が高い「格安ホテル比較サイト」ランキングを発表、総合1位は全部門で首位を獲得したあのサイト
“見えない満足を可視化する”をコンセプトに、実際に利用したユーザーの満足度調査を行う「オリコン顧客満足度Ⓡ」を展開する株式会社 oricon MEは2019年3月1日 、『格安ホテル比較サイト』についての調査を実施し、その結果を発表した。
本調査は、複数の旅行予約サイトの商品情報を横断的に検索・比較ができるサイトのうち、宿泊施設の情報を取り扱うサービスについて、実際の利用者(過去1年以内に、旅行情報比較サイトで、宿泊施設の情報を検索・比較した人)にアンケートを実施。「サイトの見やすさ」「検索のしやすさ」「検索結果」「比較のしやすさ」の4つの評価項目を設定し、その集計結果をランキングとして発表した。調査企業数は12社で調査期間は2018/11/22~2018/11/30。うち回答者数は2,622人である。
また、評価項目別ランキングの他、「年代別」「デバイス別」「国内海外別」に調査した結果も同時に公開している。なお、同社による『格安ホテル比較サイト』の調査は、今回初となる。
調査の結果、初の『格安ホテル比較サイト』ランキング総合1位となったのは、株式会社オープンドアが運営する【トラベルコ】だ。同サービスは、総合と評価項目「サイトの見やすさ」「検索のしやすさ」「検索結果」「比較のしやすさ」全てで首位となった他、年代別の「10・20代」「30代」「40代」「50代以上」の全4部門、デバイス別の「スマートフォン」「PC」の全2部門、国内海外別の「国内旅行」「海外旅行」の全2部門でも1位となり、総合的にとても高い評価となった。
実際の利用者からは、「一目でホテルの料金比較ができて、便利。希望の条件を指定できるので自分好みのホテルを見つけやすい(10代 女性)」「どこの予約サイトが安いか比較して選べた。結果的に予約サイトで付与されるポイントまで鑑みて決められたことが良かった(30代 女性)」「様々なサイトを比較することが結果としてできた。宿泊施設の情報や価格を容易に比較することができた(50代男性)」などのコメントがあった。
総合2位はフォートラベル株式会社の【フォートラベル】。評価項目別では「サイトの見やすさ」「検索結果」「比較のしやすさ」の3項目で2位を獲得し、年代別で「40代」「50代」、国内海外別の「国内旅行」「海外旅行」で同じく2位となった。
続く3位は、株式会社ベンチャーリパブリックが運営する【LINEトラベルjp】。評価項目別では「検索のしやすさ」で、デバイス別では「スマートフォン」で2位という結果だった。
同社はこのたびの調査により、市場のサービスにおける満足度を可視化することで、企業にはさらなるサービスの向上を、ユーザーにはよりよいサービスの選択を提供できればと考えている。
経済産業省が2018年に発表した、『電子商取引に関する市場調査』によると、BtoC-ECのサービス系分野において、最も市場規模が大きいのは「旅行サービス」だった。2017年の市場規模は3兆3,742億円で、前年比で11.0%の伸びとなっており、市場規模は今後も拡大すると予測されている。特にインターネット専業の旅行代理店(通称:OTA Online Travel Agency)が市場をけん引しており、OTAに限らず大手旅行代理店もネット予約に積極的に対応しているため、業界全体として競争は激化すると考えられている。
このたびのランキングは、先月発表された「旅行予約サイトの顧客満足度ランキング」に次ぐランキング結果である。hi JapanのOTA新規参入や、OTA事業同士の業務提携、新たに民泊の一括検索サービス「StayList(ステイリスト)」がリリースされるなど、近年OTA市場は目まぐるしく変化している。競争が激化していく中で、いかにユーザーにとって使いやすいサイトをつくることが、高い満足度を得るポイントとなるだろう。
【参照記事】
・新規発表! <2019 年オリコン顧客満足度調査> 実際にサービスを利用した 2,622人が選んだ 満足度が高い″格安ホテル比較サイト“ランキング発表
・格安ホテル比較サイトのランキング・比較
【参照サイト】
・電子商取引実態調査
・平成29年度 我が国におけるデータ駆動型社会に係る基盤整備(電子商取引に関する市場調査)
(HOTELIER編集部)