日本政府観光局が2018年1月に発表した資料によると、2017年の訪日外国人はおよそ2,869万人・前年比19.3％増で過去最高となった。なかでも増加率が高いのが大阪だ。

マスターカード（本社：アメリカ）が2017年9月に発表した、世界の海外旅行市場に関するレポート「Mastercard Destination Cities Index」によると、2009年から2016年にかけ、大阪では外国人旅行者の年平均増加率が24%だった。これは世界で最も高く、ニューヨーク・タイムズでも、外国人旅行者から高い評価を得ている世界の都市のひとつとして紹介された。そんな大阪で、インバウンド需要を見越したホテルの建設が相次いでいる。

株式会社星野リゾート（本社：長野県軽井沢町、代表：星野佳路）は、新今宮駅前に2022年の開業を目指した都市観光ホテルの事業計画を進めている。このエリアは串カツの聖地として知られ、通天閣や新世界も徒歩圏内にある。同駅ホームに面した約14,000平方メートルの土地を取得しており、ホテルの建物と一体となるような緑地を設け、旅行客や同駅を行き交う人々にとって緑を感じられる景観を作っていくという。また、大阪の歴史や文化に触れられるご当地感あふれるサービスも予定している。

積水ハウス株式会社（本社：大阪府大阪市、代表取締役社長：仲井嘉浩）とマリオット・インターナショナル（本社：アメリカ、社長兼最高経営責任者：アーン・ソレンセン）は、2020年秋に福島区エリアにて14階建て・全288室の『モクシー大阪新梅田』を開業予定だ。観光スポットやショッピングエリアへのアクセスが良く、梅田スカイビルやグランフロント大阪なども徒歩圏内にある。ホテルには、24時間利用可能な飲食施設「モクシー・ピックアップ」や、フロントデスクを兼ね宿泊ゲスト以外も利用可能な「モクシー・バー」などの施設が充実している。

JR西日本（本社：大阪府大阪市、代表取締役社長：来島達夫）は、上質な宿泊主体型ホテルブランド『ヴィスキオ』の第一号店となる「ホテルヴィスキオ大阪」を6月6日に開業した。JR大阪駅から徒歩5分に位置し、外国人観光客や国内のレジャー客をターゲットにしている。客室は16.6～41.4平方メートルと広めで、全400室のうち2名以上で宿泊できる客室を8割以上設けた。「自然」をテーマにリラックスできる空間を提供する。

ホテルだけでなく、大阪観光局も積極的なインバウンド対応を進めている。無料Wi-Fiや多言語表示などに注力しており、外国人観光客からの満足度も高いようだ。

【参照記事】
外国人旅行者の増加率“世界一”の大阪　注目のホテルも続々開業
【参照サイト】
・【星野リゾート】大阪市・新今宮駅 都市観光ホテル開発計画始動
・国内 3 カ所目のモクシーブランドとなる『モクシー大阪新梅田』2020 年に開業～スタイリッシュなインテリアと機能的なデザインを擁する新たなホテルが誕生～
・増え続けるインバウンド＆レジャー層に対応 こだわりの朝食や広めの客室、サービスで差別化 大阪駅北徒歩5分に、JR西日本ホテルグループの新ブランド第一号が開業「ホテルヴィスキオ大阪」2018年6月6日（水曜日）オープン
【コーポレートサイト】
・株式会社星野リゾート
・積水ハウス株式会社
・JR西日本
・マリオット・インターナショナル
【サービスサイト】
・Moxy
・ホテルヴィスキオ大阪
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・JR西日本、大阪駅北、新ブランドホテル「ヴィスキオ」2018年6月6日開業
・サンケイビル・JR西日本不動産開発・安田不動産3社、大阪ミナミに496室の新ランドマークホテル竣工
・JR西日本、ホテルブランドに宿泊特化型、カプセルの2ブランド追加。今秋以降開業
・JR西日本不動産開発、大阪弥生会館跡地に2018年春ホテル開業。名古屋、岡山でも開発スタート
・JR西日本、ファーストキャビンと合弁会社設立。2017年の第一号店開業目指す

（HOTELIER 編集部）