小樽市のリゾート型簡易宿所の運営代行開始、訪日客取り込み狙う。airBest社
Airbnb掲載物件のホスト運用代行を手がけるairBest株式会社が、北海道小樽市のリゾート型簡易宿所「カナルビュー」の運営代行を開始した。
北海道開発の拠点として歴史を刻む運河のある小樽市。近年は観光名所として年間約800万人の観光客が訪れるが、札幌市と隣接していることが裏目に出て、小樽市内にある数少ない観光ホテルは予約が取りにくい上、外国人旅行者に対する宿泊施設の整備も十分ではない。
「カナルビュー」は賃貸マンションとして新築工事中だったが、観光需要に対応するために簡易宿所に用途変更して竣工させた。旅館業法の営業許可も取得済み。1室あたり5~8人までの宿泊が可能で、滞在生活に必要なキッチン、調理用品等を備えたレジデンシャルホテル仕様となっている。
今回ホスト運用代行を代行を手がけるairBest社は、2015年福岡で設立された。収益性の高い物件の選定、宿泊料金設定の提案から始まり、カメラマンによる写真撮影、airbnbへのホスト登録代行、インテリアデザインの考案、プロによる家具・照明・小物の設営、多言語の物件説明資料の作成、海外ゲストとのメール対応、鍵の管理・引き渡し、チェックイン・チェックアウト対応、清掃の手配、会計・支払い管理代行まで民泊運用に必要なホスト作業を代行している。24時間11カ国語対応のコールセンターも設けており、各種トラブルに対し迅速に対応できる体制も整えている。
代行料金は、Airbnbの売上の20%(清掃料、水道光熱費その他実費別途)。福岡県内だけでなく、大分県湯布院町の「湯布院別荘 ダビデの館」、鹿児島県鹿児島市の「ROI SPACE 鹿児島中央」など他県での展開も積極的に行っている。
【参照記事】
小樽市ホステル代行業開始~airBest(株)
(HOTELIER 編集部)