カレスサッポロ、2019年4月に「ホテル プレミアム・レイクトーヤ」をグランドオープン

社会医療法人カレスサッポロが、2019年4月に洞爺湖西湖畔にて「ホテル プレミアム・レイクトーヤ」を開業することが分かった。

カレスサッポロは、1993年に洞爺湖西湖畔の洞爺湖温泉212番地に建設された、旧そごう社員向けの保養施設「蒼水閣」を2017年に取得していた。同施設は洞爺湖の中島を目の前に望める高台にある。敷地面積は約7万平方メートル、建物は2階建てで、延べ床面積は約2383平方メートルだ。「ホテル プレミアム・レイクトーヤ」は当初、2018年12月の開業を目指していたが、施設のリニューアル工事を増強し、4カ月遅れでグランドオープンする。

社会医療法人は、診療報酬や介護報酬だけに頼る経営ではなく、農業・林業・水産業・運輸業・卸小売業・不動産業・民宿宿泊業など、13の事業を手掛けることで収益基盤の安定化を図れるように規制緩和されている。カレスサッポロは、札幌市内で北光記念病院や時計台記念病院、介護老人保健施設などを運営しているほか、異業種に積極的に参入し病院経営の安定化を図る多角化路線を進めている。このたびのホテル業参入もこの一環である。

新ホテルは2018年夏からリニューアル工事を進めていた。客室は全17室用意し、すべてに源泉かけ流しの露天風呂を設置するという。また、おもてなしや料理に特徴を持たせ、上質な滞在を提供するとしている。

新ホテルの総支配人には、「ロイトン札幌」の営業支配人や「Royal Hotel みなみ北海道鹿部」の総支配人を務めた竹原啓二氏を、総料理長には「万世閣」で料理長などを務めた吉田常雄氏が就任する。

宿泊料金は1泊12万円程度を想定し、国内外の富裕層を呼び込む狙いだ。また、カレスサッポログループの病院職員向け福利厚生施設や、介護老人保健施設「けあ・ばんけい」、地域包括ケア拠点施設「カレスプレミアムガーデン」のサービス部門などとしても活用していくという。

北海道経済部観光局の調査によると、国や道・市町村・観光振興機構などがプロモーションに取り組んだことや、アジア圏との国際線が新たに就航されたことなどの影響で、2017年度の観光入り込み客数は過去最高の5,610万人となった。また、2017年度の洞爺湖町の観光入込客数(実人数)は約293万人、宿泊客延べ数は約73万人だった。洞爺湖町へは中国・韓国・台湾からの宿泊客が多くみられる。訪日外国人の宿泊延べ数では、北海道内で5番目に多い34万2,543人泊となり、前年に比べ21.5%増加している。

洞爺湖町では、2018年11月に隈研吾氏監修の「WE Hotel Toya(ウィー ホテル トウヤ)」がオープンしており、このホテルも全客室に露天風呂を備えている。富裕層をターゲットにした高級ホテル「ホテル プレミアム・レイクトーヤ」が、どのようなおもてなしを提供し、他にはない上質な宿泊体験ができる施設となるか今後も注目したい。

【参照記事】
・洞爺湖畔に「ホテル プレミアム・レイクトーヤ」4月開業
・旧そごう洞爺湖蒼水閣を「プレミアムレイクトーヤ」に再生
・社会医療法人社団「カレスサッポロ」、2017年度は増収減益
【参照サイト】
平成29年度 北海道観光入込客数調査報告書

(HOTELIER 編集部)


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