昭文社子会社「トリプコン」、宿泊施設向け宿泊管理プラットフォームの販売開始
昭文社の子会社「トリプコン」が、ホテルや旅館向けの宿泊管理プラットフォーム「トリプコンビズ」の販売を開始した。同社は、観光分野に注力する昭文社がメディア事業の範疇であるタビマエ領域から次の旅行フェーズである予約周辺領域の取り組みを進めるべく、社内ベンチャーとしてスタート。今年2月に法人化されている。「旅の概念を変える」を企業理念とし、7月には自然言語での検索を実現した旅行比較のメタサーチサイト、「トリプコン」を開始する。
今回販売開始となった「トリプコンビズ」では、従来複数の企業によりサービス提供されていた売上、予約、客室、販売チャネルなどの管理のほか、集客、分析など各種機能の一元管理が可能。多言語化対応をはじめ、販売チャネルでは国内に加え海外事業者との連携も多いなどインバウンド集客にも強みを持つ。宿泊管理の各種機能の一元管理と、海外への幅広い接続を提供するサービスは「日本初」だという。
システム開発は、グローバルで大手ホテルチェーンに接続環境を提供してきたダービーソフト社と提携。同社が独立系施設向けに提供しているシステム、「ONE」を基盤としつつ、タップやNECなど日系PMS(宿泊管理システム)4社と共同開発を行い、日本の宿泊施設のニーズや課題を踏まえてローカライズ。施設が宿泊管理システムに入れた予約を一元管理し、国内外のチャネルと繋げる2Way連携も実現している。スマートフォンアプリのような感覚で操作でき、視認性や操作性も簡易化されている。
【基本機能】
・チャネルマネージャー機能:上記PMSと国内外のオンライントラベルエージェントやBtoBホールセラー、自社ウェブサイトなどとの連携
・ダイナミックウェブサイト作成機能:自社ウェブサイト開設、リアルタイム編集
・多言語予約エンジン機能:決済機能、メタサーチとの接続(要オプション契約)
【近日中に実装されるオプション機能】
・メタサーチマネージャー機能
・WeChat内予約ページ作成機能
・GDSコネクティビティ機能
・競合比較機能
トリプコン代表取締役社長の今井大輔氏は、宿泊施設の要望や意見を踏まえマーケットの変化に対応しながら随時機能追加、変更を行うことに加え、リアルの旅行会社との接続など提携先拡充の可能性へも言及しているという。
【参考リリース】
ホテル・旅館向けに新たな宿泊管理サービス、国内外の集客で一元管理を可能に -昭文社子会社「トリプコン」がBtoB事業に参入
【サービスサイト】
トリプコン
(HOTELS.Biz 編集部)