宿泊予約システム「Direct In」にカード不要決済「Paidy」を導入。予約と同時に清算完了、当日キャンセルリスクも低減。

株式会社エクスチェンジコーポレーションと、ダイナテック株式会社は2月28日、システム連携を行うことを発表した。

ダイナテックのネット予約システム「Direct In」に、ExCoの決済サービス「Paidy」を2018年4月より順次導入する。これにより、すでに「Direct In」を導入している約3,100の国内のホテル・旅館にて、新たな決済手段の一つとして「Paidy」が利用可能になる。

「Paidy」は、事前登録不要・クレジットカード不要のかんたん決済サービスである。オンライン上の決済にメールアドレスと電話番号を使用し、代金は翌月にまとめて支払うという仕組みだ。2014年10月に、日本初の翌月まとめ払いサービスとして提供を開始した。支払方法は、コンビニ・銀行振り込み・口座振替に対応しており、決済をした同じ月内であれば、金額に応じて分割払いに変更も可能だ。SMSもしくは自動音声案内の認証コードによる本人確認を行うため、なりすましを防ぐことができ、セキュリティ面も安心だという。

「Direct In」は、ホテル・旅館の公式サイト専用ネット予約システムだ。宿泊プランの詳細・写真・空室状況が一度にわかる機能、DM配信機能のほか、英語・中国語・韓国語にも対応するなど、さまざまなニーズに応える。「Paidy」導入により、ホテルや旅館は宿泊客の予約と同時に清算が完了し、オンライン予約の当日キャンセルリスクを低減できる。また、宿泊客は宿泊時の清算が不要になる。

6月15日に予定されている旅館業法施行令と施行規則の改正により、ICT設備による本人確認や安全確保ができるなど、一定の条件を満たせばフロントを設置しないことも認められる。このたびの連携は、同改正案による、フロントに立ち寄らない客室内でのチェックイン・アウトや、オンラインでのセルフチェックイン・アウトへの対応も想定しているという。

「Paidy」を導入した理由について、ダイナテック株式会社の代表取締役社長:齋藤克也氏は「全てのサービスに必要不可欠な決済サービス。当社もこれまで決済サービス会社様と積極的なアライアンスを進めてきました。今回ExCo様との連携により、クレジットカードをお持ちでないユーザー層へのサービス拡大および利便性の向上を目指すと共に、多様化するニーズに応える意味でPaidyとの連携を決断をいたしました」と述べた。

両社は今後、3月に全国5都市で開催される「ダイナテック カンファレンス 2018」の参加などを通じ、「Direct In」を使用している施設に「Paidy」の導入を促す。加えて、宿泊施設の生産性向上と顧客の利便性向上のため、さまざまな取り組みを進めていくという。

【参照記事】
ヤフー傘下の宿泊予約システム「ダイナテック」社、「電話番号+メアド」で決済可能な新機能、クレジットカード不要の決済「Paidy」と提携で
【参照サイト】
Paidy とダイナテック、ホテル・旅館サイト専用ブッキングエンジン「ダイレクトイン」にてシステム連携~スマートチェックイン・アウトでホテルのオペレーションが変わります~

(HOTELIER 編集部)


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