ロイヤルホテルが「WEBチェックアウトシステム」を自社開発、スマートフォンで手軽に精算
株式会社ロイヤルホテルは、客室内で精算が完了できる新システム「WEBチェックアウトシステム」を自社で開発し、同社が運営する「リーガロイヤルホテル(大阪)」にて2019年3月14日より一部客室に導入すると発表した。
同ホテルでは従来、チェックアウト時にフロントに立ち寄り精算を行っていた。しかし、時間帯により混雑のためゲストを待たせることも多数。そこで、チェックアウト時間帯の混雑緩和ならびに顧客満足度向上のため、今回のシステムの開発・導入に至ったという。
このたび開発した「WEBチェックアウトシステム」は、客室内に設置しているQRコードをゲスト自身のスマートフォンやタブレットで読み取り、お名前、クレジットカード情報等を入力するだけで、クレジットカードで決済が完了するシステム。アプリのダウンロードや会員登録等も不要で、だれでも手軽に利用できことが特長と言える。
同システムは、3月14日よりウエストウイングの11~13階に順次導入を開始。今後は全客室への導入ならびにグループホテルへの展開を検討している。また、この他にも今後同社ではIT技術を絡めた業務効率化ならびに顧客満足度向上のための取り組みを積極的に行っていく。
チェックアウト時にフロントが混雑するという事例は、様々な宿泊施設で抱えている課題である。近年は無人運営の宿泊特化型ホテルや特区民泊が増えたことで、xxx(エイジィ)株式会社の『minpakuIN』や、株式会社ROCKET BASEの『Travel Assist』など、様々な企業がセルフチェックインシステムを開発し導入が進んでいるが、同社のように自社で開発した例は少ないだろう。
今後もインバウンド需要の増加に伴い、ますます宿泊需要は増えていくとみられる中、ゲストが快適に宿泊体験ができるような仕組みづくりをすることが、顧客獲得の鍵となるだろう。
【参照記事】
アプリのダウンロードや会員登録も不要!スマートフォンで簡単に精算可能「WEB チェックアウトシステム」(特許出願中)を自社開発
(HOTELIER編集部)