ヤマップとTokyo Creativeが協業、インバウンド向けに自然観光動画を提案 第一弾は神戸・六甲山

2019年12月25日、登山アプリ・Webサービス『YAMAP』を運営する株式会社ヤマップと、日本最大級の海外向けインフルエンサーコミュニティを抱えるTokyo Creative株式会社が協業し、インバウンド文脈での自然観光動画の提案を行うことが分かった。第一弾として、一般財団法人神戸観光局のプロモーション企画を実施した。

2020年の東京五輪を控える現在、国は『明日の日本を支える観光ビジョン』を示し、それに応じて環境省は『国立公園満喫プロジェクト』を推進している。“モノ消費”から“コト消費”への価値観の変遷もあり、外国人の訪日目的の第一位に「自然景観」が挙がることも多くなった。Tokyo Creativeのファンの投稿傾向、動画の視聴傾向からも、欧米豪の日本好きのファンからは日本の⾃然、山歩きに関する興味関心が高いことが分かっており、外国人に対する自然観光の需要は増していく方向にある。

ヤマップが手掛ける『YAMAP』は、電波が届かない山の中でも、スマホのGPSで現在地とルートが確認できる“安心・安全”の登山アプリだ。ユーザーが実際に山を歩いた軌跡や山で撮った写真が、活動記録として日々投稿されていおり、山の情報収集や登山者との交流にも役立つ。アプリのダウンロード数は150万人以上を誇る。

またTokyo Creativeは、在日外国人のインフルエンサーコミュニティを運営しており、在籍するインフルエンサーが出演する動画を制作・発信している。フォロワーには日本に興味がある外国人が多く、国内からリーチすることが難しい海外の視聴者へ、映像を通して情報やメッセージを届けることができる。加えて、日本の観光・トレンドに特化した外国人向けの動画コンテンツ自体が世の中にはまだ少なく、そういったコンテンツを生み出せる同社は大きな強みを持っている。

この度の協業は、Tokyo Creativeのインバウンド向けのコンテンツ力とリーチ力と、ヤマップがアプリ・メディアなどで培ってきた山・街・文化を交えたコーディネート力を合わせることで、外国人に対して日本の自然観光資源をより広くより深く伝えることができると考えている。

第一弾の取り組みでは、外国人観光客が安心に登山できることから逆算したプロモーションとして、動画「Here’s Something NEW to do In KOBE!」を提供した。動画は、インフルエンサーが六甲山系の再度山とその麓のスポットを巡りながら、新たな神戸の魅力を発見していくという内容となっている。

神戸といえば「KOBE BEEF」が非常に人気で、認知度も非常に高く欧米豪の観光客からも知られている。2019年秋に日本各地で開催された世界的なスポーツイベントにおいても、Tokyo Creativeが行った調査では「KOBE BEEF」の認知度はTOP3に入る程の人気を博していた。

神戸には人気の神戸牛や街としての側面だけでなく、六甲山という身近に楽しめる素晴らしい自然がある。今回Tokyo Creativeが着目したのは、新神戸駅からすぐ自然に触れ合うことができる「再度山フットパス」だ。アクセスにも優れており、自然にも触れられる絶好のロケーションで、ぜひ外国人に知ってもらいたいスポットだ。

一方で、受け入れ体制についての不安もある。例えば、山に関する情報がそもそも少なく何が魅力なのか伝わりにくい、言語の壁によって地図が読めず歩くことが大変、最悪の場合は遭難のリスクも伴う。このようなリスクをヤマップが提供するウェブサイトやアプリによって解決していく。動画の中では、登山アプリ『YAMAP』の特徴や、外国語対応をした『YAMAP』の登山地図の紹介などが外国人に伝わる内容で表現されており、外国人の自然観光で問題となる「道迷い」の防止に寄与する。

動画の中では、アプリを活用することで外国人が楽しんで山歩きできることを伝えている。また、プロモーションでは単に山歩きするだけでなく、サイコロゲームをしながら山歩きをする要素を入れつつ、Tokyo Creativeのファンが楽しく、美しい自然も楽しめる動画の作りにしている。動画は公開1ヶ月で21,000再生を突破し、100件を超えるポジティブなコメントも集まった。

今後、ヤマップとTokyo Creativeは、自然・街を切り口としたインバウンド向け動画に特化して、営業・制作・発信までを含めた協力を進めていく考えだ。Tokyo Creativeはこの度の協業について、「“Unknown Japan To The World 〜日本人も知らないNIPPONを世界に発信する〜”ことをテーマに訪日外国人向けの情報配信を強化してまいります」と述べている。

観光庁の調査からも、外国人観光客が日本の自然に高い関心を持っていることがうかがえる。2018年の『訪日外国人の消費動向』を見ると、訪日前に期待していたこと(複数回答)では「日本食を食べること」(70.5%)、「ショッピング」(54.4%)に次いで「自然・景勝地観光」(46.5%)が多かった。訪日前に最も期待していたこと(単一回答)では、「日本食を食べること」(27.9%)に次いで「自然・景勝地観光」(14.0%)が多かった。また、日本滞在中に「自然・景勝地観光」をした人の満足度は92.3%と高い評価を得ている。

さらに、スポーツ庁が7カ国・地域を対象に調査し2018年3月に発表した『スポーツツーリズムに関する海外マーケティング調査』によると、外国人が「日本で経験してみたい(する)スポーツツーリズム」の1位に「登山・ハイキング・トレッキング」が選ばれている。

こうした調査結果から、日本での登山の楽しみ方を提案することは、訪日外国人のリピーター獲得や日本各地への観光促進に繋がると言えそうだ。ヤマップとTokyo Creativeが今後も、訪日外国人が安心・安全に日本の自然を楽しめるプロモーションを進めていくことを期待したい。

■「YAMAP」公式サイトはこちら

【参照記事】
・YAMAPがインバウンド向け自然観光動画コンテンツで、⽇本最⼤級の海外向けインフルエンサープロモーションを⼿掛けるTokyo Creativeと協業
・日本最大級の海外向けインフルエンサープロモーションを手掛けるTokyo Creativeが、神戸観光局様のインバウンドプロモーションで株式会社ヤマップと協業、神戸の豊かな自然を世界に向けてPR!
【参照サイト】
・観光庁|訪日外国人の消費動向 2018年年次報告書
・スポーツ庁|「スポーツツーリズム需要拡大戦略」及び、「スポーツツーリズムに関する国内外マーケティング調査」結果の公表について

(HOTELIER 編集部)


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