株式会社SHIが「Airbnb Partners」に参画、民泊×マンスリーのハイブリット運用事業を札幌で開始
2018年12月4日、株式会社SHIは近年急激に増加するインバウンド需要にさらに応えるため、Airbnb Japan株式会社が提供する『Airbnb Partners』への参画を決定したと発表した。
加えて、住宅宿泊事業(民泊新法)を活用し、SHIが手掛ける『Residence Hotel』の運用で培ったノウハウを民泊へ転用した、民泊×マンスリーのハイブリッド運用事業『Residence Plus』を2018年12月に札幌にて開始する。同社は民泊の集客をさらに加速すると同時に、インバウンド需要の多い札幌で宿泊者の受け皿となるよう、更なる市場の活性化に向け参画を決定したという。
『Airbnb Partners』は、日本におけるホームシェアリングを支援するミッションのもと、さまざまな産業を担う日本企業36社が参画し2018年6月14日に設立した。住宅宿泊事業の施行を受け、さらに多くの不動産や賃貸事業関連企業も参画し、11月には74社に到達した。パートナーシップは以下3つのカテゴリーにより形成されている。
1.ロイヤリティプログラムや、特定のエアラインにおけるマイル特典を提供する「デマンド・パートナー」
2.ホスト育成・リスティングの申請・家具のセットアップ・写真撮影・クリーニングなどのホストサポートを提供する「サービス・パートナー」
3.不動産開発業者や、高品質なポートフォリオやユニークなリスティングを提供するプロフェッショナルホストとなる「サプライ・パートナー」
『Residence Hotel』は、新築マンション1棟をホテルへと用途変更した宿泊施設である。「レジデンスホテル博多」 「スマートホテル博多」など、福岡市中心部の博多駅や天神駅周辺で合計21棟運営している。最近では、2018年11月16日に福岡市博多区にて「Residence Hotel Hakata 14」を、2018年11月23日には札幌市北区にて「Residence Hotel Stripe Sapporo」を開業した。2018年12月から、札幌で新たに2棟のマンション型ホテルをオープンする。
施設は、当初マンションとして建てた建物を建造後にホテルへと用途変更し、企画~建築の工程を大幅に省略することで、企画から開業の期間を極限まで短縮し、新しいホテル開発スキームを構築している。同社が手掛けるホテルは“住む”ように滞在できることが大きな特徴だ。洗濯機・冷蔵庫・個室浴室・食器など、生活に必要な設備が整っているため、長期滞在を快適に過ごせる。また、3~9人が同室に宿泊できることから、家族旅行などの団体客からも人気が高く、世界中から宿泊者を迎えている。
同社が2018年11月に発表したデータによると、「レジデンスホテル博多」「スマートホテル博多」の2018年10月度の稼働率は93.22%、延べ宿泊者数は2万3,608人だった。2017年8月より15ヶ月連続で90%を超えているという。
札幌市の2017年度の外国人宿泊者数は257万1,989万人で、6年連続で過去最多を更新した。2016年度に比べ22.8%増加している。一方で、平均宿泊日数は1.2日だった。SHIが手掛けるホテルのように長期滞在向けの設備が整った施設が増えることで、宿泊日数を伸ばし観光を楽しむ訪日外国人の増加や、受け皿拡大が期待できるだろう。
■「Airbnb Partners」についてはこちら。
【参照記事】
レジデンスホテルを運営している株式会社SHI(福岡市博多区)がAirbnb Partnersに参画民泊×マンスリーのハイブリット運用で市場を活性化
【参照サイト】
・【ホテル稼動率:15ヶ月連続で90%超え】株式会社SHIが運営するマンション型ホテル「レジデンスホテル博多」等の稼働率は93.22%(2018年10月度)となりました。
・マンション型ホテル『Residence Hotel Hakata 14』が2018年11月16日(金)にグランドオープン 福岡市博多区
・ンション型ホテル『Residence Hotel Stripe Sapporo』が2018年11月23日(金)グランドオープン 北海道札幌市
・日本独自の産業横断型のAirbnb Partners を立ち上げ 36社の日本企業とともにホスト、ゲスト向けサービスを強化
・Airbnb Partners が74社を突破し、発足時から2倍に
(HOTELIER 編集部)