ヤマハリゾート「つま恋」に幕。2017年4月から別企業の運営で開業へ
ホテルマネージメントインターナショナル(本社:兵庫県神戸市、代表取締役社長:比良竜虎氏、以下HMI)が、ヤマハから譲渡を受けることで基本合意したリゾート施設「つま恋」(静岡県掛川市)を新施設「つま恋リゾート”彩の郷”(さいのさと)」として4月27日に開業する方針であることが分かった。
比良社長は「アジアを中心とした世界的なリゾート施設に生まれ変わらせたい」と述べ、アジア地域の音楽大学と提携した音楽文化の発信などにも意欲を見せている。
計画では3月末までに正式譲渡を済ませ、4月からプレオープン期間を挟んで正式開業する見通しとなっている。掛川・新茶マラソン(同月9日)の開催をはじめ、2019年のラグビーワールドカップや20年の東京五輪・パラリンピックのキャンプ誘致にも取り組むことを明らかにしている。
比良社長は今月6日、掛川市の松井市長と会談。「(再建が)長期的に成功するために観光を中心とした施策の支援をお願いした」と述べ、税制面の優遇で協力を求めた。老朽化施設はリニューアルが必要なため「多額の投資を回収するには数十年かかる。民間事業なので責任を持って利益を上げていきたい」とも話している。
松本市長は、「今までのような経営形態を続けていくと広い施設を生かし切れない」と新たな経営計画への期待を述べた。比良社長については、ヤマハとの基本合意までに歴史や文化まで幅広い資料の提供を求められたことを紹介し「いろんなことを把握した上で(事業継承を)決断したはず。信頼できる人物で、安心している」と話しているという。
【参照】
・新「つま恋」4月27日開業
・ヤマハリゾート「つま恋」に幕、2017年4月から別企業が運営へ、「つま恋」の名称や土地全体は継続使用
(HOTELS.Biz 編集部)