東急ステイ、京都に中長期の滞在型ホテル11月27日開業。札幌、福岡にも順次進出予定
株式会社東急ステイが、京都市に家電やキッチンを備えた中長期の滞在型ホテル「東急ステイ京都両替町通」を11月27日に開業した。
同ホテルは京都の中心部、市営地下鉄「烏丸御池駅」至近に位置。観光のみならずビジネスユースにも適した立地だ。明治10年から20年頃に建築され、織物の卸売業が営まれていた町家をレストラン棟として改築。町家の庭にあった手水鉢や石灯籠、御影石等は、ホテルの庭先に配置するなどアートに昇華させ、ホテルの随所に生かされているという。ロビー天井の幕体やフロントカウンターには西陣織の生地を用い、京都らしさも意識している。
建物は9階建て、客室は113室。各室に電子レンジと洗濯乾燥機を備えるほか、一部の客室には簡易キッチンも設け、「棲むように過ごすホテル」というコンセプトのもと数日から1周間程度の連泊にも対応するという。
同社は「東急ステイ」を東京都内に17施設展開しているが、今回が初の地方出店。2018年冬には「京都両替町通別館」の出店も決定している。今後は札幌市や福岡市にも順次進出するほか、大阪市や那覇市での建設も検討し観光やビジネス需要を取り込む考えだ。
滞在型ホテルの建設の動きは、各地で相次いでいる。昨年8月には大和ハウス工業グループが「ラ・ジェント・ステイ札幌大通」を札幌市に開業しているほか、積水ハウスもシンガポール不動産大手と組み、東京都心で富裕層向けの物件を2020年春にオープンする予定だ。
【参照記事】
・東急ステイが京都にホテル 中長期の滞在型、27日開業
・東急ステイ、京都初進出の「東急ステイ京都両替町通」をオープン、2018年冬「京都両替町通 別館」京都3棟目も決定
(HOTELIER 編集部)