パレスホテル、大阪北新地エリアに富裕層向けホテル出店へ。2020年開業予定
東京・丸の内皇居前にある「パレスホテル東京」など高級ホテルブランドを展開する株式会社パレスホテルが、大阪市の中心部に出店を計画していることが分かった。2020年に開業予定だ。
訪日客の増加を背景に、高級ホテルの開発が相次いでいる大阪。新ホテル予定地は歓楽街・北新地エリア内の四つ橋筋近くで、周辺には「ANAクラウンプラザホテル大阪」や今年6月に開業した「コンラッド大阪」がある。昨年閉館し跡地に外資系の高級ホテルを誘致する計画がある「堂島ホテル」も近い。
新ホテルは、約1,600平方メートルの土地に関電不動産開発株式会社が建設を手がけ、パレスホテルが運営をする。建物は地上17階、地下1階建て。1~13階に宿泊特化型のホテル(約200室)が入り、高層階は富裕層向けの賃貸マンション(30戸)となるという。客室単価は国内外の富裕層を対象にして、高めの価格帯にする見通し。和洋の複数のレストランやティーラウンジを設ける方向だという。
パレスホテル東京は、2人で宿泊した場合の客室単価が約7万円(税別)からと、国内ブランドでは都内最高額。1960年設立の由緒あるブランドとして財政界の要人の利用も多く、米フォーブス誌のホテル格付けでは昨年と今年、国内ブランドで初めて2年連続5つ星を獲得している。大阪の高級ホテル競争が、一段と厳しさを増すことになりそうだ。
【参照記事】
・パレスホテル、大阪進出を検討 2020年の開業目標に
・パレスホテル、西日本に進出 大阪・堂島、東京五輪までに開業
(HOTELIER 編集部)