不動産仲介「お部屋探し CAFE ヘヤギメ!」、インバウンド向けホテル事業へ参入
不動産仲介店舗「お部屋探し CAFE ヘヤギメ!」を運営する、株式会社S-FITが、インバウンド向け事業としてホテル事業に参入したことを明らかにした。
先月、京都府京都市の中京区壬生と下京区中堂寺に2階建ての町家風一棟貸しタイプ2棟(最大8名が宿泊可能、一泊40,000円前後)が完成。現時点で、京都市中京区、下京区、東山区の一部エリアに限定し7棟建設中だという。物件は自社保有、売却の二軸で展開予定で、建設中の7棟中1棟は自社保有、5棟は既に売却済み。海外の投資家からも注目を集めている。
年明けには、全26室ツインルームがメインのホテルタイプが一棟完成予定。各ホテルの運営は複数のオペレーション会社に委託し、「日本の文化や日常体験ができる旅館」の提供など、京都を訪れる観光客に最適なサービスを追求していくという。
観光地としての人気が非常に高い京都だが、景観規制などの理由から大規模ホテルの開発は難しく、客室数の不足は深刻化していくと予想されている。一方で、老朽化や空き家、相続の問題などを抱える京町家を改修し、宿泊施設事業に新規参入する企業も多い。
最近では、株式会社良品計画が2019年に銀座にホテル、2020年には奈良県の旧奈良監獄跡地に簡易宿泊型ドミトリー、株式会社ワコールが京都で京町家や古民家を活用した宿泊施設やサービス事業を開始するなど、様々な業界からの宿泊施設事業新規参入が盛んだ。
【参照リリース】
京都 ホテル開発 高い稼働率と収益性を狙うインバウンド向け事業開始 町家風一棟貸しタイプ 2棟完成
(HOTELIER 編集部)