ADARA社、訪日観光客・出国日本人のネット予約を分析。ホテル検索に多くの時間
旅行者のオンライン情報データ解析を行うADARA社がホテル、航空券予約に関する興味深いデータを明らかにした。
ADARA社によると、旅行についての情報収集を開始する時期の全体平均はホテルが出発日の35.6日前、航空券が同38.4日前だが、訪日観光客においてはホテルは同83.3日前、航空券は同82.5日前と平均の2倍以上の時間をかけているという。
また、実際の予約確定までにもホテルに17日、航空券には9.4日をかけており、特にホテルに多くの時間を割いている。
一方、日本から出国する旅行者の情報収集開始はホテルが出発日の68.1日前、航空券が同68.7日前。予約確定までにはホテルに26.1日、航空券には8.6日をかけており、訪日旅行者同様ホテルには多くの時間を割いている。ADARA社平均と比較すると、ホテル検索にかける時間は、実に3週間も長いとのこと。
また、日本国内への旅行については情報収集開始が、ホテルは出発日の58.9日前、航空券が同59.6日前。予約確定までにはホテルに14.4日、航空券に9.1日をかけている。航空券検索に費やす時間は海外旅行と国内旅行に大きな差がないが、ホテル検索にはどちらもじっくり時間をかけていることが明らかとなった。
※ADARA社のユニーク・プロファイル数:月間4.3億人。
内訳=米国1億8500万人、欧州1億3700万人、アジア中近東6700万人等。
日本人は2000万人。中国はネット上のデータ取得が困難なため含まれない。
【参照】
日本を訪れる旅行者がホテル検索を開始するのは出発83日前、世界平均は36日で倍以上早い傾向に ―ADARA調査
(HOTELIER 編集部)