東急不動産、大阪・本町地区でマンション併設のホテル建設
東急不動産は、大阪市の本町地区でホテルとマンションで構成された複合施設を建設する。ホテルは同社が初めて大阪市内で建設し、全額出資子会社の東急ステイが運営する予定だ。急増する訪日外国人による宿泊需要に対応するため、京都に続いて関西での拠点形成を急ぐ。
今回の施設は、アパレル大手のイトキンから本町にある旧大阪本社の敷地約1,650平方メートルを購入した。敷地を南北半々に分け、北側にホテル、南側にマンションを建設する。ホテルは観光客をターゲットに需要が最も見込めるビジネスホテルタイプで、18階建て250室を予定している。
南側のマンションは15階建て100戸の計画で、2LDKを中心に単身者、ディンクス(子どものいない共働き夫婦)が主なターゲット。ホテルとマンションの相乗効果を上げるため、ホテルの朝食をマンション居住者も利用できるサービスなどを検討している。2018年3月までに着工し、19年度中の完成を予定する。
東急不動産は東京が事業の中心だが、大阪での商業施設や住宅の開発を進めてきた。インバウンドの関西観光人気とともにホテル開発にも乗り出す。東急ステイは京都市内2ヶ所でホテル建設を進めており、地下鉄烏丸御池駅近くで113室を今秋、新京極で56室を18年秋に開業予定だ。
大阪市中心部はインバウンドによる宿泊需要が旺盛なため、ホテルを軸とする複合開発が相次いでいる。住友不動産は大阪・梅田に大阪市内で同社2番目のホテルとマンション一体の超高層ビルを建設予定。オービックはホテルとオフィス一体のビルを大阪・本町で建設している。
【参照記事】
東急不、大阪・本町地区でホテル 訪日客に的 マンション併設
【コーポレートサイト】
東急不動産
(HOTELIER 編集部)