国内外人気のある宿泊予約サイト、Hotels.com（ホテルズドットコム）が、ホテル完璧度方程式「F25 + C35 + B10 + P2 + Q + Br + D7 + S + W + ½H 」を発表した。1億4,800万件以上の口コミを分析し、データ分析専門家が調査結果を方程式に転換したものだという。

方程式に含まれる要素は以下の通り。
F = スタッフのフレンドリーさ
C = 客室の清潔さ
B = ベッドの寝心地
P = 料金の適正度
Q = 客室の静けさ
S = スイミングプール
Br = 朝食の有無
D = ロケーション / 徒歩圏内 / 交通アクセス
W = 無料 WiFi
H = 客室内のコーヒー / ティーメーカーHP = ホテルの総合的評価

口コミの分析結果によると、豪華な外観などはあくまで二の次で、基本的な設備やサービスの質がホテルに対する評価を大きく左右するという。清潔さや快適性は贅沢な朝食や豪華なプール、客室内の高級コーヒーメーカーの36倍も重要であり、フレンドリーで親切なスタッフの対応は無料WiFiの10倍も重要度が高い。

調査を担当した、消費者心理の専門家であるサイモン・ムーア博士は「Hotels.com のお客様の 1億 4,800 万件を超える口コミを分析したアナリストたちは、宿泊者が本当に重視している要素は、無意識かつ根源的な人間の欲求と関係があるという結論に至りました。心理学的な観点では、危険、不快感といった要素は、ポジティブな要素の 5 倍も旅行者にとって重要であることが言えます。旅行者が快適性や清潔さを、豪華なプールや高級レストランより優先するのも不思議ではありません。」と語っているという。

Hotels.com北アジア地域マーケティングディレクターのジェイソン・キム氏は、情報過多で何を頼りに判断すれば分からないという人に、この新しい方程式が役立つと述べているそうだ。

近年増す訪日外国人観光客にも、この方程式は通用するものがあり、値段相応のスタッフの対応ないしは客室並びにホテル内装の清潔さや環境を求めるのだろう。ホテル開業ラッシュの最中、この方程式は貴重な情報といえる。

【参照】
ホテルズドットコム、ホテル完璧度方程式「F25 + C35 + B10 + P2 + Q + Br + D7 + S + W + ½H 」を発表

（HOTELIER編集部）