沖縄のホテル、予約タイミングにお国柄。香港、台湾からは2ヶ月以上前の予約が過半数
沖縄のホテルを予約するタイミングについて、香港や台湾からの観光客は宿泊の2ヶ月以上前が過半数を占めた一方、日本と韓国は3割台で直近型であり、お国柄があるとの分析結果をエクスペディアホールディングス(本社:東京都港区)の沖縄支店がまとめた。
調査は、昨年5月から今年4月、エクスペディアを通じて県内のホテルを予約した人の傾向をまとめたもの。同社が送客している県内のホテルは約450軒、うち280軒が本島にあるリゾートとなっている。
宿泊の2ヶ月以上前に予約した人の割合は、台湾56%、香港53%だ。一方、日本は35%、韓国は32%にとどまった。宿泊の1~14日前に予約した人の割合は、台湾11%、香港10%で低かった一方、日本は28%、韓国は24%に上る。
宿泊1ヶ月前の時点で過半数が予約を終えているのは、4国・地域共通。ホテルにとっては、宿泊と航空券をセットで売り出すなど、直近よりも2~3ヶ月前の予約を取り込むための工夫が求められる結果だったといえる。
平均宿泊単価を見ると、宿泊の1~2ヶ月前が最も高く1万8,432円。予約が直近になるほど安くなり、当日予約ではほぼ半値の1万318円にまで落ちている。同支店の山崎美穂支店長は、「国別の傾向を踏まえたマーケティングが必要。部屋をあらかじめ香港と台湾のお客さんで埋めておくほうが、ホテルの経営上は安心できると思う」と話している。
沖縄だけでなく、京都や福岡など訪日外国人に人気のエリアでも同じような傾向があるため、宿泊事業者はぜひ参考になるだろう。
【参照記事】
直近? それとも2カ月以上前? ホテル予約のタイミングにお国柄 沖縄
(HOTELIER編集部)