三井不動産、グループ初となる寺院とホテルの複合一体建物「(仮称)京都浄教寺ホテル計画」がいよいよ着工
宗教法人浄教寺と三井不動産株式会社、および株式会社三井不動産ホテルマネジメントは2019年2月15日、寺院の再建により寺院とホテルとの複合一体建物である「(仮称)京都浄教寺ホテル計画」を着工したことを発表した。
浄教寺は、平重盛を開基とし、1449年に後花園天皇から寺名「浄教寺」を下賜され、豊臣秀吉による洛中寺院整理により1591年に寺町通に移転後、現在まで続く歴史ある浄土宗の寺院。このたび、老朽化した伽藍の再建を寺院・ホテルの一体開発によって実現させる工事に着手した。
同計画は、浄教寺が所有する土地に、浄教寺等が寺院とホテルの複合一体建物を新築する。こういったホテル建物と寺院が一体となったホテルの運営事業は、三井不動産グループでも初となる。なお、竣工後はホテル部分を三井不動産が賃借し、三井不動産ホテルマネジメントがホテル運営を行う。
同施設の建設予定地は、阪急京都本線「河原町」駅から徒歩1分、京阪本線「祇園四条」駅から徒歩7分の交通利便性に優れた京都市下京区貞安前之町に立地。建物は地上9階・地下1階建てで、客室は計167室を予定しており、施設内にはレストランや大浴場が併設される。なお、ホテルの開業は2020年秋予定だ。
ホテル運営を行う三井不動産ホテルマネジメントは現在、アッパーミドルクラスの宿泊主体型ホテルである「三井ガーデンホテルズ」と、ハイクラスの宿泊主体型ホテルである「ザ セレスティンホテルズ」を全国で計26施設6,703室運営している。
すでに京都市内においても「三井ガーデンホテル京都三条」、「三井ガーデンホテル京都四条」、「三井ガーデンホテル京都新町 別邸」、「ホテル ザ セレスティン京都祇園」の4軒を運営しており、2019年8月29日開業予定の「三井ガーデンホテル京都駅前」、2020年夏 開業予定の「(仮称)京都五条烏丸町ホテル計画」の開発も推進中。今後も同グループは、首都圏や全国の主要都市において積極的に新規展開を行っていくという。
このたび同エリア7軒目となる「(仮称)京都浄教寺ホテル計画」は、エリアの特性やサービス面など、これまで同エリアで培ってきたノウハウを存分に活かしつつ、建物の特徴を活かした特別な宿泊体験を、どのようなカタチで国内外のゲストに提供していくのかが楽しみである。
【参照記事】
寺院の再建により 全国的にもめずらしい寺院とホテルとの複合一体建物が誕生「(仮称)京都浄教寺ホテル計画」着工~ 2020年秋 開業予定 ~
(HOTELIER編集部)