「talkappi」が国内で初めてメッセージアプリに対応し多言語で宿泊プランを直販、施設へ無償提供
多言語コミュニケーションツールを開発する株式会社アクティバリューズが、多言語AIチャットボット『talkappi(トーカッピ)』の機能を拡充し、2019年8月21日より宿泊プラン直販機能「talkappi BOOKING」の提供を開始した。
2017年12月にリリースした『talkappi』は、AIによる多言語での問い合わせへの自動応答、マーケティング支援などの機能を備えたチャットボットだ。旅行者が普段使用しているスマートフォンからWebブラウザー、LINE、Facebook messenger、WeChatといった国内外のメッセージアプリでも使うことができるため、ユーザーとの接点を旅マエ~旅アトにわたり維持できるという強みがある。また、日本語・英語・中国語(簡体・繁体)・韓国語に標準対応しており、日本人はもちろん訪日外国人旅行者の9割以上をカバーできる。
「Hotel Village」「グランドニッコー東京 台場」などのホテルをはじめ、高知市、地域DMOの草津温泉観光協会、旅行会社の沖縄ツーリスト、不動産会社の株式会社アットインなどで既に導入されている。問い合わせへの自動応答率が高いということで好評を得ているという。
この度提供開始した「talkappi BOOKING」により、宿泊者はLINEなどから数回タップするだけで簡単に宿泊予約をすることが可能になる。特に、ロイヤリティの高い宿泊客からのリピート率の向上、自社予約率向上に寄与することが期待できる。
宿泊プランの自社販売率向上は、OTAやメタサーチへの依存度が高い国内の宿泊業にとって大きな課題となっている。同社は、マーケティングツールとしての活用が拡大しているLINEやFacebookなどのメッセージアプリに着目し、サイトコントローラー(『TL-リンカーン』など)との接続の開発を行った。これにより、LINE公式カウントなどで集客を行い、そのままLINEなどのメッセージアプリから離脱することなく予約まで一貫して完結できるようになった。LINE・Facebook・WeChatといった国内外の主要メッセージアプリに対応し、多言語で宿泊プランの直販を行うシステムは国内初となる。
『talkappi』導入先に対し、「talkappi BOOKING」は初期料金・固定料金・従量料金をもらわず、宿泊施設に無償提供する。チャットボットからの予約手数料無償化も、ホテル業界初の取り組みだ。
「talkappi BOOKING」を既に提供開始した施設には、「大阪東急REIホテル」「ホテル安比グランド」「安比高原温泉ホテル」「安比ヒルズ白樺の森」がある。また、直近提供開始予定施設として「グランドニッコー東京 台場」を挙げ、その他国内ホテルチェーンにも提供開始予定だとしている。
同社は今後、多言語コミュニケーションツールを提供することで、インバウンド誘致に取り組む自治体、宿泊施設、観光リゾートなどのサービス提供施設とともに、インバウンド誘致による地域活性化に貢献していきたいと考えている。加えて『talkappi』は多言語での予約機能を増強し、オンラインでの事前決済と合わせて提供予定だといい、施設の自社サイトでの予約率の向上をサポートしていくという。
同社は「『talkappi』の普及により、AIの社会実装を実現することを通じて、言葉の壁を乗り越え、外国人のお客様が日本の優れた多様なサービスを安心して体験できるよう、今後も取り組んでいきます」と述べている。
『talkappi』は前述したホテルや企業のほか、2019年8月には株式会社D2C X(ディーツーシー クロス)が運営する業界最大級の訪日観光メディア『tsunagu Japan』に導入された。
『tsunagu Japan』は英語・繁体字・簡体字・タイ語・韓国語・ベトナム語で情報を配信しており、日本に関心の高い外国人がアクセスしている。月間150万UU・400万PV以上を誇り、なかでも繁体字圏で圧倒的に認知されアクセス全体の5割を占めるという。『talkappi』の導入により、同メディアにおいて多言語の質問に対し最適な記事を提示したり、サイト内の回遊時間・PV数の増加に貢献するとしている。日本への関心を高め、インバウンド誘致に繋がる取り組みと言える。
「talkappi BOOKING」に加え、提供予定のオンライン事前決済が可能となれば、『talkappi』はより利便性の高いサービスになる。今後もアクティバリューズの動向に注目していきたい。
■「talkappi」公式サイトはこちら。
【参照記事】
・ホテル業界初! 多言語AIチャットボット「talkappi」が予約手数料0円の宿泊プラン直販機能「talkappi BOOKING」の提供を開始
・インバウンド対応の多言語AIチャットボット「talkappi」を訪日観光メディア「tsunagu Japan」に導入
(HOTELIER 編集部)