ASPサービス「TL-リンカーン」が訪日富裕層旅行市場に特化した「Bear Luxe Japan」と連携
2019年1月21日、宿泊施設の予約・販売管理システム『TL-リンカーン』を提供する株式会社シーナッツが、日本の高付加価値型観光サプライヤーと国内・海外バイヤーの会員制コンソーシアムであるベアラックス株式会社の『Bear Luxe Japan』と同日に提携したことを発表した。
『TL-リンカーン』は、旅行会社とネット販売からの通知を一元管理し、残室・料金調整が一括でできるASPサービスだ。ネット販売は複数の管理画面を個々に開いて管理する必要がなくなり、オーバーブックを回避し、販売機会を最大限広げることが可能だ。ホテルシステム(PMS)とのデータ連携も可能なため、通知情報の手入力や転載といった業務負荷も軽減し、業務改善と増売を同時に実現する。同システムは現在、旅行会社・ネット予約サイト・予約エンジンなど多くの企業と連携し、約4,000件の施設へ導入されている。
加えて、宿泊施設が同システム上に直接登録した部屋タイプやプラン、残室・料金情報を各販売先が取得できるインターフェース「共通在庫サービス」がある。これにより、各販売先は管理画面を持たなくても取得した情報をもとに販売が可能だ。また、同システム上の在庫数を確認して販売される仕組みのため、オーバーブックの可能性を低減できる。
『Bear Luxe Japan』は、国内外の富裕層旅行者を顧客に持つ加盟バイヤーと、国内において高付加価値旅行サービスを提供するサプライヤーをつなぎ、バイヤーからの依頼・予約・決済までをワンストップで可能にするプラットフォームだ。国内外の富裕層旅行市場にニーズに合わせた、厳しい基準をクリアした施設・サービスのみを厳選して紹介する。
加盟バイヤーには、日本への送客実績を持つコンシェルジュサービスのほか、富裕層旅行を専門に扱う旅行会社、トラベルデザイナーなど、ワンランク上の旅行コンサルティングに定評のある有力プレイヤーを国内外から厳選している。バイヤーはサイト上で旅館などの事業者に連絡し、依頼・予約・事業者への決済・総客手数料の清算まで一元管理が可能だ。加盟事業者には日本を代表する旅館や小規模高級ホテルなどの宿泊施設だけでなく、ヘリコプター、ハイヤーなどの交通手段、買い物まで網羅している。
このたびの連携により、『TL-リンカーン』を導入している施設において、『Bear Luxe Japan』に提供する部屋タイプやプランを「共通在庫サービス」を使って作成可能となる。『TL-リンカーン』で管理されている他のネット販売先と共有を行うことで、残室・料金の一括調整が可能だ。さらに通知受信提携による予約情報のデータ化と合わせ、よりシームレスな残室・料金管理を実現でき、『TL-リンカーン』導入施設は手間なく販売チャネルを広げられるという。
シーナッツは2018年12月、団体宿泊予約の案件管理が簡単になる宿泊施設向けサービス『TL-GroupTravel』を無料で提供開始した。この背景には、個人からの宿泊予約管理は効率化を実現できたものの、団体宿泊予約は紙のファイルや表計算ソフトの台帳利用が定着し、システム化が進まず業務効率化を実現できていなかったことがある。『TL-リンカーン』をはじめ、宿泊施設の業務効率化を実現する同社が、今後も利便性の高いシステムを提供していくと期待したい。
■「TL-リンカーン」の詳細はこちら。
【参照記事】
宿泊施設の予約・販売管理システム『TL-リンカーン』が「Bear Luxe Japan」と連携開始 ~訪日富裕層旅行市場に特化したベアラックス株式会社と接続~
【参照サイト】
・株式会社シーナッツ|宿泊施設の予約・販売管理システム『TL-リンカーン』が「Bear Luxe Japan」と連携開始 〜訪⽇富裕層旅⾏市場に特化したベアラックス株式会社と接続〜
・富裕層旅行市場向け特化型のネットワーク・会員制BtoBポータル「Bear Luxe Japan」を開設、本格始動
・株式会社シーナッツ|団体宿泊予約の案件管理が簡単になる宿泊施設向けサービス 『TL-GroupTravel』、2018年12⽉より新たに0円で提供開始 〜団体案件管理の業務を効率化できるクラウドサービス〜
(HOTELIER 編集部)