TABICTのスマートホテル『MUSUBI』シリーズ新店舗が博多区千代で竣工、一棟貸しの町家タイプで最大8名宿泊可能

株式会社TATERUの子会社である株式会社TABICT(旧社名:株式会社TATERU bnb)は2020年1月8日、TABICTが展開するスマートホテル『MUSUBI』シリーズの新店舗「MUSUBI HOTEL MACHIYA CHIYO 3」が福岡県博多区千代にて竣工したと発表した。

TABICTのスマートホテルは、グループ宿泊者をターゲットに、現在は主に福岡県の博多エリアにて展開を行なっている。IoTで民泊運用のコストを抑え、宿泊運用業務を効率化する『bnb kit』の導入や、コンシェルジュアプリの提供などICTを活用した様々な宿泊施設運用サービスにより、無人で運営できるスマートな宿泊施設を企画開発している。

『bnb kit』は、IoTの活用により宿泊者へのサービス提供を行うことができ、満足度の向上や他施設との差別化を図ることができるサービスだ。民泊施設には、4つの方法で解除できる「スマートキー」、宿泊者情報の取得やタブレットでのチェックインが可能な「スマートチェックインパッド」、旅行者向けIoTデバイス「TRIP PHONE」の3つを標準装備している。2018年2月には『bnb kit』を活用した新しいスマートチェックインサービスの開発を発表している。

スマートホテル『MUSUBI』シリーズは、街に暮らすように、旅行者にこれまで経験したことのない“新しい旅”を提供し、また“新しい旅”を通じ人だけでなく地域や文化を豊かにすることを目指している。4名以上のグループ宿泊者をターゲットに、分散型宿泊施設として街の飲食店など施設の外へ消費を誘導し、地域経済に貢献するという。

この度竣工した「MUSUBI HOTEL MACHIYA CHIYO 3」は、TABICTが企画開発を行う町屋タイプの宿泊施設だ。博多区の「千代県庁口駅」が最寄り駅で、2020年2月の開業を目指している。宿泊可能人数は1棟あたり8名まで、宿泊料金は1棟1泊あたり平均30,000円(税抜)~。

新ホテルのある博多区千代では、すでにアパートタイプの宿泊施設を2棟開業済みだ。加えて博多区では、2019年12月に奈良屋町で「MUSUBI HOTEL MACHIYA NARAYA-MACHI1,2」を開業しており、2020年2月に上呉服町で「MUSUBI HOTEL MACHIYA KAMIGOFUKU-MACHI2,3」を開業予定だ。なお、2019年12月時点の発表では、スマートホテルは2020年に23施設を開業予定と述べている。

TABICTは2019年8月、新たにテクノロジーを活用した不動産企画開発事業を開始した。「不動産企画開発×テクノロジー」で、不動産デベロッパーや投資家から受託した案件に対し、最新テクノロジーを導入した物件の企画・開発コンサルタントなど、プロジェクトマネジメントを行う。第一号プロジェクトは東京都渋谷区恵比寿にて始動した。同プロジェクトにおいては、既存の賃貸物件に子会社の株式会社ロボットホームが開発を行うIoTを「企画」に取り込み、「開発」モデルをバリューアップする。物件には『kit HOME ENTRANCE』『スマートロック』『セントラルコントローラー』『ネイチャーセンサーリモコン』を設置し、入居者の生活利便性と安全性を高めるだけでなく、物件価値の向上を図る。

エントランスシステム『kit HOME ENTRANCE』は、スマートフォンから解錠が可能な集合玄関用のカメラ付きインターフォンだ。物件のエントランスに設置された同システムが、訪問客からの呼び出しを部屋付の『セントラルコントローラー』とスマートフォンへ通知する。通知を受けた入居者は各デバイスから相手を確認し受話応答・解錠が可能だ。また、同システムに訪問者の履歴が記録され、室内の『セントラルコントローラー』とスマートフォンでいつでも確認が可能なため、長期不在時も安心だ。

同システムとエントランスの内側に設置した宅配ボックスの活用により、不在時の宅配業者の訪問の対応ができるだけでなく、あらかじめ宅配ボックスでの受取りを指定しておくことで、不在時でもより安全に荷物の受取りが可能になる。同社は「あらゆるシチュエーションで対応できる『kit HOME ENTRANCE』と宅配ボックスの設置により、入居者の利便性とセキュリティの向上を推進するとともに、再配達問題の解消に取り組んでまいります」と述べている。

同システムは2019年12月、Yper株式会社の置き配バッグ『OKIPPA』と共同でオートロック付きアパートでの置き配の実証実験を開始している。TABICTはこの実証実験の結果をもとに同五ステムのアップデートを行い、入居者の利便性とセキュリティの向上を推進するとともに、宅配ボックスがない物件や、入居者不在時の再配達問題の解決に取り組む考えだ。

さらにTABICTは、投資用のスマートホテルとスマートホテルを購入したい投資家をマッチングするプラットフォーム『TABICT PORTAL(仮称)』の開発にも着手しており、2020年発のサイトオープンを予定している。物件を購入したい投資家は会員登録を行うことで、投資用宿泊施設の物件検索および物件ごとの周辺施設など立地環境情報や過去の運用実績等、物件情報の閲覧やチャットでの問い合わせが可能だ。スマートホテルはじめ、不動産開発事業や再配達問題の解決、マッチングサイトの開発など多方面へ事業展開を進める同社に今後も注目したい。

【参照記事】
・町屋タイプ宿泊施設「MUSUBI HOTEL MACHIYA CHIYO 3」竣工 2020年2月オープン予定
・2018年6月施行の旅館業法改正に対応!ICTを活用したスマートチェックインサービスの開発を決定
・福岡県博多区に町屋タイプ宿泊施設を2棟オープン!「MUSUBI HOTEL MACHIYA NARAYA-MACHI 1、2」
・町屋タイプ宿泊施設2棟竣工!「MUSUBI HOTEL MACHIYA KAMIGOFUKU-MACHI 2、3」2020年2月オープン予定
・テクノロジーを活用した不動産企画開発事業スタート!プロジェクト第一号、東京都渋谷区恵比寿にて始動
・スマートホテルと投資家をマッチング 投資家向けプラットフォーム(仮称)TABICT PORTALの開発着手 2020年サイトオープン予定

(HOTELIER 編集部)


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