「Q stay and lounge 上野」2019年12月28日プレオープン、日本のホステル初の多言語グループチャットを導入

LS株式会社は2019年11月28日、企画・運営を手掛けるホテル事業『Q stay and lounge』の1号店となる「Q stay and lounge 上野」を2019年12月28日にプレオープンし、コミュニケーションの起点となる様々なコンテンツを用意したカフェ&バー「Q cafe」を2019年12月18日にオープンすると発表した。

株式会社Ctrip Japanの前代表取締役社長である梁穎希氏により設立したLSは、新しいスタイルのホテル運営を提案・実施している。また「CKCグループ」としてインバウンド事業を中心に、多国籍スペシャリストによるコンサルティング事業(日本企業のインバウンド事業支援、外資系企業の日本市場参入のサポート)を主体とする株式会社CKC、旅行事業を主体とする株式会社千遊、そして LS株式会社の三社を設立し、運営している。

近年のインバウンド市場の著しい成長、若年層観光客の伸び、デザイン性・テーマ性・話題性・社交性・個性などの重視といった宿泊ニーズの変化などを受けて、これまでにない新しい宿泊施設が求められるようになっている。一方で、そういったニーズを満たす施設はまだまだ少ないのが実情だ。LSはこうした背景を受け、以下の3つを『Q stay and lounge』事業の目的として捉え、おもてなしの向上と外国人観光客が過ごしやすく満足度の高い環境づくりに寄与していく考えだ。

  • 若者をターゲットに、日本人と外国人の社交場を創ること
  • 異文化交流のコンテンツを構築、インバウンド事業に新しいブランド作ること
  • 従来型ホテルより小規模で、多様なテーマ性やデザインを持った空間の創出

「Q stay and lounge 上野」は、東京メトロ日比谷線・銀座線「上野」駅から徒歩3分に位置する。コンセプトは「A hub of cultures in the heart of Tokyo.」。地上5階・地下1階のビルをリノベーションしたホステルで、全46ベッド(ドミトリー:42名、個室:4名)用意し外国人観光客をメインターゲットとしている。上野という東京の玄関口で、さまざまな文化と人が集い、つながり、混じり合い、垣根を超えたコミュニケーションが生まれる空間を目指している。

リーズナブルな料金ながら、旅の宿としての十分な設備と機能に加え、アートやカルチャー、AIを始めとする最新技術、ローカルの空気と魅力が融合した、まったく新しい社交型コンテンツホステルだ。同社は「ただ泊まる・寝るための場所ではなく、さまざまな出会いや発見が生まれる空間として、“予定調和の向こうの、かつてない体験”を提供します」と述べている。

また、日本のホステル初の試みとして、多言語同時翻訳グループチャット『Kotozna Group Chat』を導入する。Kotozna株式会社が提供するサービスで、複数言語×複数人で国際交流ができ、相手が何語を話していても母国語でメッセージを送受信することができる。同ホステルでは、自分のスマートフォン端末から母国語で打ち込んだメッセージが、AIを活用した機械翻訳技術により変換され、リアルタイムでスクリーン上に表示される。その場にいる誰もが母国語で世界中から訪れる人とチャットを楽しめ、言語や国籍の壁を超え誰もが簡単につながることができ、新感覚のコミュニケーションが体験できる。

さらにホステル内の共有スペースには、東京藝術大学の学生をはじめとするアートを志す若者や、上野周辺エリアで活動するクリエイターたちによるアート作品を展示し、表現の場所として開放する。施設全体を使った個展やインスタレーション、ワークショップやライブペインティングなどのイベントも定期的に開催するという。訪れる人が気軽にアート作品に触れられる場として、クリエイターたちの表現の場としてさまざまな機会を提供していく考えだ。

客室は旅のスタイルに合わせて選ぶことができ、ドミトリールーム(2~3階:男女混合ドミトリー、4階:女性専用ドミトリー)と、 2種類の個室(ツインルーム、ダブルルーム)を用意する。桜や紅葉、浮世絵など、フロアごとに異なる日本らしいデザインをあしらった空間がゲストの宿泊体験を彩る。

カフェ&バー「Q cafe」は、コミュニケーションの起点となる新世代のソーシャルスペースだ。ホステルの顔とも言える「Q cafe」は、単なる「ホステルに併設されたカフェバー」ではない。国内初のAIを用いた多言語同時翻訳チャットや、プロジェクターを用いた空間装飾、アート展示など、コミュニケーションの種となる様々なコンテンツを用意している。

また、世界中から訪れる宿泊ゲストや「Q cafe」を訪れるすべての人が気軽に参加できる、さまざまなイベントを開催予定だ。互いに交流を深めたり、地域や日本の文化に触れたりできるものを数多く企画しているという。加えて、モーニングやランチでは「Q cafe」特製メニューのほか、浅草を拠点に都内各所で人気を博している「お江戸弁当」特製の朝食セットやお弁当を販売する。

2018年に東京都を訪れた外国人旅行者数は約1,424万人(前年比+3.4%)で過去最多となった。東京都の『平成30年 国・地域別外国人旅行者行動特性調査』によると、外国人旅行者が訪問した場所で「上野」は7番目(34.5%)に多く、国・地域別に見ると台湾では2番目に、タイでは3番目に多かった。また「訪問して一番満足した場所で行った活動」のうち、上野では「美術館・博物館の探索」(17.0)が最も多い回答となった。アート作品を展示するほかワークショップなどの開催も予定している「Q stay and lounge 上野」は、アートに高い関心をもつ外国人旅行者にとって刺激的な滞在ができるホステルとなるだろう。

LSは2019年2月、株式会社エボラブルアジアと戦略的資本業務提携を開始した。LSが展開する訪日旅行客向けライフスタイルホテル事業における提携を通じて、インバウンド領域でのホテル運営事業に進出するとともに、エボラブルアジアが展開する訪日旅行事業の事業領域拡大を図る考えだ。訪日観光客に人気の観光地を中心に、2025年までに数十棟のライフスタイルホテル設立を計画している。LSの今後のホテル展開に注目していきたい。

■「Q stay and lounge」公式サイトはこちら

【参照記事】
・まったく新しい社交型コンテンツホステル「Q stay and lounge 上野」2019年12月オープン
・訪日旅行客向けライフスタイルホテルを展開するLS株式会社とホテル運営事業における戦略的資本業務提携を開始
【参照サイト】
・東京都|平成30年訪都旅行者数等実態調査
・東京都|平成30年 国・地域別外国人旅行者行動特性調査の結果

(HOTELIER 編集部)


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