アクティビティ特化型ホテル「mt. inn(マウントイン)」が福島県・安達太良エリアで2019年4月にオープン
福島県・安達太良(あだたら)高原岳温泉にある旅館「せせらぎ荘」が、福島県出身のデザイナー・建築家であるアサノコウタ氏の設計・監修のもと、アクティビティ特化型ホテル「mt. inn(マウントイン)」として2019年4月1日にプレオープン、4月20日にリニューアルオープンすることが分かった。
自然豊かな安達太良山は、春は桜と雪山を一緒に見ることができ、秋には紅葉で世界中から観光客が訪れ、冬は雪の白と空の青のコントラストが美しいという。ホテルのある二本松市は酒処として知られ4つの酒蔵があり、そのうちの一つ「奥の松」は世界一の称号を手に入れている。また安達太良高原岳温泉は、楽天トラベルで“美肌の湯”としてランキング上位に選ばれた人気の温泉地だ。
ホテルへのアクセスは二本松駅より車で20分、郡山駅より車で45分、福島駅より車で45分。アサノコウタ氏と“【mt. inn】 label”というプロジェクト名で、JICA(青年海外協力隊)二本松の訓練生と共に、DIYで旅館の改修が行われた。廊下はアースカラーでまとめ、客室40室のうち10室を和室から外国人客向けのベッドルームに改装し、ウッディでシンプルな作りとした。
株式会社mt. innの代表取締役・鈴木安太郎氏は、従来の旅館は1泊2食でゲストを館内に囲い込む形になり、食事やお土産なども旅館の中で消費するため、温泉街や地域への人流が失われ街が疲弊する要因だと感じていた。そこで「街に人流を生み出し、お金を落とすものは何か」と考えた結果、アクティビティに至ったと述べている。
一般社団法人岳温泉観光協会と共にアクティビティの開発を行い、アクティビティツアープロジェクト『ADATARA ACTIVITY(あだたらアクティビティ)』も開始している。ホテル内にアクティビティコンシェルジュを設け体験を提供するほか、地域の飲食店や土産物店の案内もするという。
ホテルは『【集え、遊び人。】世界中のアクティビティ好きのための「Hub(集う場)」「GATE(入口)」「START LINE(入口)」となる。』をビジョンに掲げ、“Activity Lovers”に向けた宿として、数多くの施設的・サービス的コンテンツを用意している。
ホテルから車で10分以内の場所には、自然の沢や森の「ネイチャーアトラクション」、県内一登山客の多い「安達太良山」、世界的ドリフトの聖地「エビスサーキット」、スポーツクライミング・スラックライン・スケートボードが楽しめる全国初の準国際級屋内施設「スカイピアあだたら アクティブパーク(SPAA)」がある。
アクティビティ向け施設・サービスでは、4月末からアウトドアブランド数社とのコラボ商品の展示・販売・レンタルを開始する。ポールレンタルや行動食の販売、ウェア・リュック・小物などのギア展示を行う。さらに、このたびのリニューアルの目玉の一つとして、ホテル内に本格的ドライブシミュレーターを設置する。宿泊施設に設置するのは全国初の試みであり、D.D.R.秋葉原社製の本格的ドライブシミュレーターを、ドリフト屋内練習用として6月に導入予定だ。
ホテルは“Diversity(多様性)”を最重要視しており、タトゥーや湯浴み着も歓迎する温泉で、誰でも「ニッポン温泉文化」を楽しめる。また、アクティビティ好きの宿泊客のための、朝夕“映える”食事「マウントイン御膳」を提供する。このほか、4月末に長期滞在者向けの自炊交流スペースを設置したり、コミュニケーションPUBの質を充実させるため、アウトドア家具やBarで雰囲気を持った交流スペースを拡充するという。
ホテル周辺で自然やスポーツを楽しむことができ、アウトドアブランドとのコラボ商品の展示や販売なども行うことから、国内外のアクティビティ好きから注目が集まるホテルになりそうだ。安達太良エリアを活かしたアクティビティは、ゲストにさまざまな体験を提供するだけでなく、地域経済の活性化にも繋がるだろう。
■「mt. inn」公式サイトはこちら。
■「ADATARA ACTIVITY」公式サイトはこちら。
【参照記事】
福島県岳温泉にアクティビティ好きのためのHubホテル 「mt. inn(マウントイン)」が4月1日に誕生! アクティビティユーザーにフレンドリーな設備を完備し 4月20日に新ブランドとして、リニューアルオープン
【参照サイト】
・【集え、遊び人。】アクティビティ好きのための「Hubホテル」で、地域を元気に!
(HOTELIER 編集部)